アレック・ボールドウィン主演『RUSTt』銃器担当者に有罪判決 遺族は満足
アレック・ボールドウィン主演のウエスタン映画『RUST(原題)』の撮影現場で起きた銃誤発射による死亡事故。過失致死と証拠隠滅の罪で訴追されていた武器担当者のハンナ・グティエレス・リードに有罪判決が下った。
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Varietyによると、現地時間3月6日にニューメキシコ州サンタフェの裁判所にて、2週にわたって行われた審議の結果、リードに過失致死で有罪判決が下った。証拠隠滅の罪は問われなかったそうだ。彼女はこの後4月に量刑を言い渡される予定で、最高で18ヵ月の服役となる見込みだ。
裁判員の一人は、「公正」な判決だったとコメント。「人が亡くなったのです。責任を負わなければなりません。銃を管理し、その責任者だったならなおさらのことです。それが仕事ですから」と述べたという。
事故は2021年10月、米ニューメキシコ州のボナンザ・クリーク牧場で撮影中だった『RUST』のリハーサル中に発生。アレックの構えた銃が誤発射し、撮影監督のハリーナ・ハッチンズさんが亡くなり、監督のジョエル・ソウザが負傷した。
アレックに撮影用だと言って銃を手渡した助監督のデヴィッド・ホールズは、すでに武器使用の過失で有罪を認め、昨年3月に6ヵ月の保護観察処分を命じられている。またアレックは、2023年1月に一度訴追され、3ヵ月後に起訴が取り下げられていたが、再び過失致死罪で起訴されており、この後裁判が行われる予定。
Peopleによると、この判決を受け、ハッチンズさんの弁護士が声明を発表。「ハリーナの両親と姉妹は、ハリーナの死に関わる人全員に、相応の責任を取って欲しいと願ってきました。今日は、刑事裁判で出た最初の判決です。我々は、裁判員の皆さんが証拠に基づいて、ハンナ・グティエレス・リードを有罪と判断したことに満足しています。我々はこのあとも、法制度が、ハリーナの死に責任のある人々を追求していくことを期待しています」とした。