<第47回日本アカデミー賞>役所広司、4度目の最優秀主演男優賞! 助演と合わせて5度目の最優秀賞受賞は俳優部門過去最多
「第47回日本アカデミー賞授賞式」が8日、都内で開催され、『PERFECT DAYS』の役所広司が最優秀主演男優賞を受賞。役所は本作で、第76回カンヌ国際映画祭で最優秀男優賞を受賞しているが「嬉しい、本当にすごく嬉しい」としみじみ語っていた。
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『PERFECT DAYS』は、第76回カンヌ国際映画祭で最優秀男優賞に輝いた役所広司が主演を務める人間ドラマ。清掃員として働きながら静かな日々を送っていた男が、再会をきっかけに過去に目を向けていく様子をドキュメンタリータッチで描く。監督は『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』のヴィム・ヴェンダース。
役所は第20回『Shall We ダンス?』、第21回『うなぎ』、第42回『孤狼の血』に次いで4度目の最優秀主演男優賞。第41回『三度目の殺人』では最優秀助演男優賞を受賞しており、過去5度の最優秀賞受賞は日本アカデミー賞史上俳優部門では最多となる。役所は昨年最優秀主演男優賞を受賞した妻夫木聡からブロンズを渡されると「いやぁ嬉しい。本当にすごく嬉しいです」としみじみ。
役所は「この映画のスタートはいままで自分がやったことがない始まりでした」と語り出すと「公共のものを大切にしたいという制作者の思いから始まって、こうして世界中のお客さんがこの映画を観に来て楽しんでくださっていることに感謝いたします」と海外でも作品が話題になっていることに言及する。
また本作は、日本時間3月11日に行われる第96回アカデミー賞の国際長編映画賞にノミネートされているが、役所は「東京の渋谷という街に17の美しいトイレがありますというだけでお客さんは笑うんですよ」と海外の反応を述べると「最初は何を笑っているんだろうと思ったのですが、公衆トイレが美しいということが海外ではありえないということで皆さんが笑うようです」と解説していた。
今回のアカデミー賞で『ゴジラ-1.0』の受賞が続いていることに、役所は「これでやっとゴジラの牙を抜いた感じがします」と発言し、会場を笑わせていた。
■優秀主演男優賞(★は最優秀賞受賞者)
阿部サダヲ『シャイロックの子供たち』
神木隆之介『ゴジラ-1.0』
鈴木亮平『エゴイスト』
水上恒司『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』
★役所広司『PERFECT DAYS』