アリーチェ・ロルヴァケル監督最新作『墓泥棒と失われた女神』7.19公開&予告到着
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『幸福なラザロ』のアリーチェ・ロルヴァケル監督最新作『La chimera(原題)』が、邦題を『墓泥棒と失われた女神』として7月19日より公開されることが決定。30秒予告、ティザービジュアル、場面写真が解禁された。
【動画】不思議な能力とダウジングでお宝発見? 映画『墓泥棒と失われた女神』30秒予告
舞台は1980年代、イタリア・トスカーナ地方の田舎町。忘れられない恋人の影を追う、考古学愛好家のアーサー。彼は紀元前に繁栄した古代エトルリア人の遺跡をなぜか発見できる特殊能力を持っていて、墓泥棒の仲間たちと掘り出した埋葬品を売りさばいては日銭を稼ぐ日々を送っていた。そんなある日、稀少な価値を持つ美しい女神像を発見したことで、闇のアート市場をも巻き込んだ騒動に発展していき…。
監督は、フェデリコ・フェリーニ、ルキノ・ヴィスコンティなどの豊かなイタリア映画史の遺伝子を確かに受け継ぎながら、革新的な作品を発表し続けているアリーチェ・ロルヴァケル。これまでカンヌ国際映画祭において『夏をゆく人々』(2015)でグランプリ、『幸福なラザロ』(2019)では脚本賞を受賞。マーティン・スコセッシ、ポン・ジュノ、ソフィア・コッポラ、グレタ・ガーウィグ、アルフォンソ・キュアロンらがファンを公言し、製作のバックアップに名乗りをあげるなど、世界中の著名映画人がその唯一無二の才能に惚れこんでいる実力派監督だ。
第76回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に正式出品され、第95回ナショナル・ボード・オブ・レビューでは外国語映画トップ5に選出された本作。『パラサイト 半地下の家族』、『燃ゆる女の肖像』、『TITANE/チタン』などのアカデミー賞や世界三大映画祭受賞作を次々と世に送り出してきた気鋭のスタジオ・NEONが北米配給権を獲得し、海外メディアからも「生と死の境界を驚くほどしなやかに描いた、風変わりでロマンチックな物語」(Variety)、「★★★★★。失われた愛を描いた魅惑的なファンタジー。その冒険は生命力にあふれている」(The Guardian)など、絶賛の声が相次いでいる。
30秒予告は、不思議な能力とダウジング(振り子などの道具を使って発見しようとする手法)を使って、埋葬品が眠る遺跡を探す墓泥棒たちの姿から始まる。貴重な女神像を発見する彼ら。しかし、アーサーは同時に忘れられない恋人の影も追っているようだ。愛の幻想に囚われた男がその先に見つけたものとは何なのか? 生と死、現実と空想が交差する、アリーチェ・ロルヴァケル監督の唯一無二の独特な世界観が垣間見える予告編となっている。
ティザービジュアルは、本国イタリアで公開時に使用したビジュアルを日本版にアレンジしたもの。赤い糸で吊るされた主人公アーサーの姿に、「愛の幻想(キメラ)に囚われて」というコピーが添えられている。「吊るされた男」のタロットカードは、犠牲や献身、慈愛の精神を意味し、その見た目とは裏腹に高い精神性を表すカード。男は自らの意思で木に吊り下がって、その辛さに耐えながら心を鍛えているという。
しかし、本来はその高い精神性は頭を取り巻く後光となって光り輝くのだが、このビジュアルでは男の頭からこぼれ落ちる金貨のようなものが描かれている。その金貨に群がる人々と、少し離れた位置から顔をのぞかせている金髪の女性。さらに、男を囲む2本の樹木、樹木から咲く花、鳥など本作にまつわる意味深なアイテムが散りばめられている。そのアイテムが意味するものとは何なのか? 紐解くヒントについては、今後のさらなる続報を待ちたい。
場面写真には、墓泥棒の一味の姿を収めている。
映画『墓泥棒と失われた女神』は、7月19日よりBunkamuraル・シネマ 渋谷宮下、シネスイッチ銀座ほか全国順次公開。