杏主演作に安藤政信が嫉妬「杏さん、とてつもない良い役をつかみとったな」
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女優の杏が7日、都内で行われた映画『かくしごと』完成披露舞台あいさつに、中須翔真、佐津川愛美、安藤政信、奥田瑛二、関根光才監督と共に出席。杏の役を安藤が羨む場面があった。
【写真】中須翔真からカーネーションを贈られ笑顔で抱き寄せる杏
『生きてるだけで、愛。』(2018)で長編監督デビューした映像クリエイター・関根光才の長編第二作となる本作は、子を守る母親の強烈な愛とうその物語。原作は北國浩二の『嘘』(※「嘘」は正字が正式表記)。
杏が演じるのは、事故で記憶を失った少年を助けるために自分が母親だと嘘をつく主人公・千紗子。この役を「今だからできるのかなという風に思った」という杏は、「悲しいニュースだったり、子どもが巻き込まれるようなことに対してどうしようもない怒りとか悲しみを覚えるようになってきて、それを思い切り体現できるのがこの映画なのかなと感じました」と打ち明けた。
安藤も本作の脚本に「何度涙が出たか分からない」と話し、「この主人公を自分も演じてみたいなと思うくらい。羨ましかったです」と杏の役に嫉妬。さらに「杏さん、とてつもない良い役をつかみとったなというか」と絶賛した。
その後、本作を見てどう感じたか聞かれたキャスト陣が、上映を待つ観客を前に言い淀む場面が続くと、中須が言葉に詰まったところで奥田が「誰も何も言いたくないんですよ。言いたいことは山程ある。でも言いたくない。役者が決してお話が下手ということではないんですよね。今回の映画は言いづらい」とフォロー。すると中須が「これは僕の“かくしごと”です」とタイトルに絡めてオチを付け、大きな拍手が巻き起こった。
母の日が近いことから、杏に対して中須がカーネーションの花束をサプライズで手渡す場面も。中須から「僕のお母さんになってくれてありがとう」と花束をプレゼントされた杏は、中須を抱き寄せ「映画を見た後、ダブルの意味で泣けてきます」と感激していた。
映画『かくしごと』は、6月7日より全国公開。