元宝塚トップスター・柚香光、劇団☆新感線45周年興行・初夏公演『紅鬼物語』で退団後初の舞台!
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■樋口日奈
私、叶えたい夢をリストにしているんですが、その中の一つが「劇団☆新感線さんの舞台に立ちたい!」だったんです。まだグループにいた現役の頃からずっと書いてあったもので、それが今回叶うことになって。すぐにお母さんに報告したらすごく喜んでくれました。
新感線の舞台はもちろん何度も拝見していますし、DVDも持っています。初めて観た時は衝撃を受けました。ものすごく豪華絢爛で、幕が開いた瞬間から圧倒されてあっという間に観終わってしまう感覚で。それで「いつか私もあの舞台に立ちたい! そのためには自分はもっともっと頑張らなきゃ!」と思うようになって、この夢を糧にしてずっと活動を頑張ってきました。
今回は共演者の方々も経験豊富な方ばかりですからいっぱい教わりたいですし、たくさん吸収しなければ!と思っています。観てくださる方に「観て良かった。今日はいい1日になったぞ!」と思っていただけるよう、私も精一杯頑張りますので、ぜひ楽しみにしていてください!
■粟根まこと
今回は“いのうえ歌舞伎【譚】Retrospective”ということで、中島かずきさんではなく青木豪さんの脚本なのに“鬼”の話なんだ!とちょっと意外でした。でもやはり“鬼”の描き方、アプローチの仕方は全然違って、青木さんの作品ならではの人間のおかしみや哀れさ、優しさを含んだ、より昔話的な御伽草子のイメージになっていると思います。
共演陣の顔ぶれは初参加の方も多く、非常に新鮮ですね。しかも各自のフィールドが見事にバラバラで、まるで異種格闘技戦のよう。だって、宝塚を退団したばかりのトップに、大衆演劇のスターに、ヴィジュアル系エアーバンドのギタリストでしょ。初舞台の二枚目俳優、元乃木坂の演技派、演出もできる個性派俳優に、2.5次元のプリンス。今回はそういう、異なった個性を持つ大人気の方たちが一堂に会し、いのうえ歌舞伎の新作をやるわけです。それぞれのファンの方たちも推しのこれまでとは違った一面を見つけられるかもしれません。その点もぜひ楽しみに、劇場にお越しいただきたいと思います。
■千葉哲也
劇団☆新感線に前回出演したのは『狐晴明九尾狩』(2021)ですから、4年ぶりですよね。そう、僕ここのところ4年に1回のペースなので、オリンピック選手と言われています。こうやって4年経つたびに何が起こっているかといえば、我が身が年をとっているということ。つまり、もうあまり動けませんよってことです(笑)。
振り返ると、新感線出演第1作が『IZO』(2008)でした。その後のパルコプロデュース公演『鉈切り丸』(2013)にも出演していて、あれも青木さんといのうえさんのタッグだったので、お二人のタッグ作品にはこれで3度目の出演になります。
お客様にはまず『いのうえ歌舞伎【譚】Retrospective』と銘打たれた今回の舞台が一体どういう作品になるんだろう、というところを楽しみにしていただきたいですし、初参加の方々は初めましての人が多いので自分が彼らの足を引っ張らないようにしなければ!と考えています。そして最年長の出演者としては、とにかく穏やかで楽しいカンパニーになったらいいなと願っています!
■鈴木拡樹
劇団☆新感線には『髑髏城の七人~Season月《下弦の月》』(2017~18年)以来の参加です。あの時はスタッフさん含め劇団員やカンパニーの皆さんに家族的な温かさを感じて「劇団って素敵だな!」と思い、「またいつかここに帰ってきたい」と願っていたので、今回出演させていただけて本当に嬉しいです。
新感線の殺陣って、めちゃくちゃカッコイイんですよ。刃と刃を合わせた瞬間、そこにライトがスパン!と当たるという演出を『月髑髏』の時はしていたんですけれども、あの精密さが今回も問われると思うので、バシッと決められるようなんとか頑張ります。
また今回は何よりも劇団の45周年記念の興行で呼んでいただいているので、ぜひ盛大にお客さんと一緒に祝いたいと思っています。ずっと観続け、愛してくれている方も、この機会に初めて来てくださるお客様も、この長い歴史ある劇団のカラーを共に楽しんでいただきたい…って、なんだか勝手に劇団員の目線で喋ってしまいましたね、スミマセン!(笑)