松山ケンイチ、『クジャクのダンス』広瀬すずが生み出す“間”に「心地よさを感じています」
金曜ドラマ『クジャクのダンス、誰が見た?』場面写真 (C)TBSスパークル/TBS
――印象に残っているシーンを教えてください。
松山:1話でプリンにコーヒーをかけたものを食べたシーンがありましたが、意外においしかったんですよ。心麦自身も「これはプリンだ」と言っていましたが、いくら何かをかけようが、見た目が変わろうとも、プリンはプリンで。自分が信じる事実という意味合いで松風がやったことだと思います。
――広瀬さんとの本格的な共演は本作が初めてだそうですが、対峙する中で感じたことはありますか?
松山:すずちゃんが演じる心麦の“間”がとても印象的でした。それが独特なのですが、演技の邪魔をしないので、僕たちが新しい“間”を作りやすいんです。碁盤を例にあげると、同じ場所には置けないルールがありますよね。すずちゃんは絶妙に引いた場所に置いてくれるので、進めやすいんです。「ここに置いたからそっちに置いてね」という誘導が全くなく、すごく助かります。僕自身も同じように相手を誘導するような演技はしたくないので、そこはお互い気をつけながら進めています。ただ、それについて特に話し合ったわけではないので、すずちゃんがどう考えて演じているのか気になるところです。コミカルな場面でもシリアスな場面でも共通していて、すごく広い盤の上でやり取りをしているような心地よさを感じています。
バラエティ番組でご一緒したときに驚いたのですが、なんでもできてしまう人なんですよね。なのでそこの信頼はすごく強いですし、奇跡を起こす人でもあるんです。そういう“持っている”人を見たり、近くにいたりすると、すごく安心感があるなと思って。僕自身も頑張れますし、居心地がいいです。
――共演者やスタッフから受けた刺激はありますか?
松山:初めて共演する方が多いのですが、皆さんならではの個性や強さを持っていて、一緒にやり取りすることがとても楽しいです。素晴らしいメンバーに囲まれて楽しみながら演じられています。ただ、楽しむだけではなく、頭を使って考えないと見落としてしまう細かい部分もあるので、そういった隙間を逃さず演じたいと思っています。原作や共演者、スタッフの魅力が詰まった作品なので、それをしっかり表現したいですね。
また、制作発表会見にスタッフの方々が集まってくれたことがとても印象的でした。撮影がない日だったので休むこともできたはずなのに、会場に足を運んでくれた姿を見て、撮影現場に対する愛情や情熱を感じ、士気が上がりました。みんながこの作品を大事に思っているんだと感じ、改めて自分も全力で頑張ろうと思いました。
◆次から次へと起こる事件に考察が加速?
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