『金八先生』ひかる一平、60歳で再び高校生役に!? 河崎実監督最新作『還暦高校生』6.27公開決定
■河崎実(監督)
日本橋三越の新春福袋で、私に映画を撮らせるという酔狂な企画に、一般人である長谷摩美さんが「メグ・ライオン」に続き二回目も引き当てるという奇跡がおきた。そこからスタートした本企画は、長谷さんが大ファンであったひかる一平さんを主演に、というリクエストからはじまった。そこで、青春学園ドラマをやろう、と閃いた。
世間は折しも『不適切にもほどがある!』という、1986年にタイムスリップするドラマがうけていた。しかし、我々が育った1960年代から80年代のドラマは、こんなものではなかった。先生は生徒を平気でぶん殴る、男女交際のスタートはラブレター。スマホもなにもないあの時代が、いまはもう懐かしい。昭和に憧れる若い世代などを見ると、「ビバ!昭和!」と高らかにうたう映画があってもいいのではないか。
ということで、わたしが影響をうけた『飛び出せ!青春』『三年B組金八先生』『スクール・ウォーズ』などの要素をてんこ盛りにして、どうかしている青春学園ドラマを作ってやろう、と思ったのだ。Z世代にも通じる突き抜けた映画となったと思う。乞うご期待!!
■ひかる一平(椎名役)
まさか自分が還暦になって高校生をやる日が来るとは…。16歳でデビューした頃の僕に教えてあげたい。「お前、60歳になっても制服着てるぞ」って(笑)。最近はプロダクション代表として裏方がメインだったのに、なぜか今さら主演のお声がけ。「え、僕!?」と戸惑いながらも、気づけば制服姿でカメラの前に立ってました。撮影では本当に学生に気持ちだけは戻った気がしました。
河崎監督の昭和愛が爆発した。これぞ“令和の珍作”。肩の力を抜いて、笑って、ツッコんで、昭和の香りをたっぷり味わってください!
■森井信好
「ジャイアンツのこども野球教室」以来、47 年ぶりの映画出演をさせていただきました。セリフは多くないので楽勝…と思っていたら、覚えられない?! 半世紀のブランクに加え、記憶が危ういお年頃になっていました(笑)。それでも出演者・スタッフの皆さまとの温かい雰囲気の中、楽しく演じさせていただきました。堀越高校のクラスメイト、ひかる一平さんとも初共演させていただけました。
アドリブは僅かしか入れられませんでしたが、当時のノンノンをご存じの方には『おぉ!』と思っていただけると思います。ありがとうございました。