なにわ男子・藤原丈一郎が7月期『ロンダリング』で地上波連ドラ単独初主演、死者の声が聞こえる主人公に
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■大谷亮平
――オファーを受けたときのご感想
“ロンダリング”という言葉自体あまり身近なものではないですし、“霊の声が聞こえる”といった特殊能力は、どちらかというと非現実的な話だと思います。僕は日常にあるようなストーリーが好きなので、正直最初は入っていくのが難しそうで苦手意識がありました。
でも、非現実的な世界に飛び込んで普段は経験できないことを体験できるというのは、僕たちの仕事の特権です。なので、今回はこのテーマにどっぷり浸かって楽しんでやろうという思いで受けさせてもらいました。
――天海吾郎を演じたご感想
天海の風貌からも雰囲気からも、1話からどこか詐欺師的な要素を感じる方が多いと思います。非常にドライで冷酷なカラーを持つキャラクターではありますが、実は一人の人間としてすごくもがいていて、終盤にかけてどんどん人間的な部分が出てきます。特に緋山と夏凜とのかけ合いでは、イライラしてストレスをぶつける姿とか、少し感情が見えて。ただの冷たい人間にはしたくないという思いを持ってスタートしたので、最初から最後までそれが自然に出ていればいいなと思います。
あとは、視聴者の皆さんが、どこか闇を感じたり、グレーな印象を抱いたり。それをリードするのが天海だと思うので、この作品の緊張感を表すという意味で、存在感を出せていけたらと思っています。
――共演者の皆さんの印象について
初めて共演する方ばかりですが、もう爽やかすぎて…。特に緋山(藤原)と夏凜(菅井)の中に天海が入っていくと、もう空気がよどむというか(笑)。それくらいきれいで純粋なものを発散してくれています。2人の存在があるからこっちも光るというのは、一緒のシーンをやるたびに感じています。
特に緋山(藤原)は、感情を表に出すときのパワーがすごいです。それが若さなのか、普段からアイドル活動で舞台に立っているからなのかは分かりませんが、こっちが触れてはいけないくらいのパワーを発散します。霊の声が聞こえてもがく緋山を僕が鎮めるシーンがあるんですけど、そのときの感情の出し方を間近で見ると、下手に触れてはいけないな、と。それほどのエネルギーを発していて、彼のすごさを感じています。
――物語の舞台・大阪での撮影について
ドラマも映画も大阪で撮ったことがなかったので、新鮮です。しかも偶然、撮影で母校の前を通り過ぎて。たまたま監督と高校が同じなんですけど、それも相まって不思議な感じがしました。なかなか地元で作品を撮ることなんてないと思うので、うれしい気持ちがありながら、あの頃高校生だった自分が何十年後にここでドラマを撮っているなんて…いまだに信じられないです。
――ドラマの見どころについて
この物語は、緋山が霊の声が聞こえるというところから始まります。そんな人はなかなかいないと思いますが、視聴者の皆さんもそこに感情を乗せて、もし自分が、もしくは身近な人が同じ境遇に置かれたら、どういう困難があって、どうその能力を役に立てて、どう糧にして成長していくのか。僕も小説を読んでいるような気分になって、台本をもらうたびにすごく先が気になったので、皆さんも『ロンダリング』の世界観にどっぷり浸かって、楽しんでいただけたらなと思います。