今夜放送『世にも』一夜限りの復活編 斉藤由貴、岡田惠和、バカリズムらの放送35周年祝福コメント到着
■筧昌也(『美女缶』(2005)演出・脚本)
――今回復活放送される作品の想い
“美女缶”はこの春で放送からちょうど20年でした。自分の子どもが「成人式」を迎えた、おそらくそんな感慨です。しかも、その式は周年祭。黄金時間でハレの舞台。みなさんのお陰で今も愛されており、誇らしい想いです。
――35周年を迎えた「奇妙」への想い
“奇妙”はトップクリエイターの登竜門。昔から憧れていました。「美女缶」制作に至る前、他の企画が何本も通らない悔しい時期を経て、自身の映画のセルフリメイクをプロデューサーの皆さんから提案して頂きました。事実上、私の「地上波ドラマ」監督デビュー作になりました。まだ27歳。素人同然だった私に賭けてくださいました。映画版、奇妙版のスタッフ、キャストは勿論。評価してくださった全ての縁に感謝します。35周年おめでとうございます。これからもクリエイターに寄り添った登竜門として、奇妙な扉を開き続けて欲しいと思います。
――視聴者のみなさまへ
“美女缶”はこの番組には珍しい『純粋な』ラブストーリーです。放送から20年、このドラマの鮮度がどうなっているか?是非、リアルタイムでこの物語を開封してください。
■岩田和行(『恋の記憶、止まらないで』 (2019)演出)
――今回復活放送される作品の想い
数多くの作品の中から「恋の記憶、止まらないで」が選ばれたことを大変光栄に思います。この作品は、精神的にジワジワと追い詰められる怖さをいかに表現できるかをスタッフと共に追求しながら取り組みました。
特に劇中で流れる40年ほど前の古い地方CMは、滝が流れ落ちる森を舞台に選んだり、VHSテープの再生時に理想的なノイズが出るようにするなど、こだわりながら作りました。デッキ2台を繋げ、映像トラッキングのつまみを微妙にずらしつつテープを何度もコピーし、再生時も微妙な調整を施すことで、一時停止した際の気味の悪い映像のブレを生み出すことができました。CGでは作り出せない、アナログならではの生々しい怖さがある作品になっていますので、その辺りにも注目してご覧いただけますと幸いです。
――35周年を迎えた「奇妙」への想い
“奇妙”は自由度が高く、新たな挑戦をさせてもらえる幸せを感じる一方で、演出家の個性が反映される部分も多いためプレッシャーも感じながら毎回奮闘しています。オムニバスという枠組みの中で、様々なスタッフが互いに切磋琢磨する環境があり、それが「奇妙」ならではの醍醐味であり、数々の魅力的な作品を生み出し35年続いてきた秘訣でもあると感じています。これからも、まずは40周年を目指し、視聴者の皆様に楽しんでいただける作品をお届けできるよう挑戦し続けていきたいと思います。
――視聴者のみなさまへ
歌手でもある斉藤由貴さんに主人公を繊細に演じていただいたことで、視聴者の方が感情移入しながらのめり込んで観られる作品になっていると思います。また、CMに登場するイチキ游子さんをはじめ、この作品ならではの個性的なキャスト陣や、唯一無二の独創的な諸橋さんの脚本、脳内に染みついて離れない、はい島さんの中毒性の高いメロディ、透明感溢れる斉藤さんの美しい歌声などなど、数多くの見どころがある作品となっております。ぜひご覧になってください!
■高丸雅隆(『世にも奇妙な物語35周年SP」プロデューサー)
“ロッカー”を今回放送するにあたり、権利者を探したところ、奇妙な世界に迷い込みそうになりましたが、なんとか皆様にお届けできることになりました。ぜひ、お楽しみください。
関わるすべての人が熱い想いで創り上げ、日本中で愛され35周年を迎えた『世にも奇妙な物語』。そんな作り手の熱い想いを感じながら、ぜひ今夜の放送を楽しんでご覧いただきたい。もちろん今夜のためだけに撮り下ろされたストーリーテラーの登場パートも必見。リアルタイム配信・見逃し配信なし、一夜限りの復活放送、お見逃しなく。