綾辻行人「館」シリーズ映像化第2弾は『時計館の殺人』 26年2月Hulu独占配信決定、奥智哉&青木崇高が続投

関連 :
原作・綾辻行人×監督・内片輝のタッグによるHuluオリジナル『十角館の殺人』に続く「館」シリーズ第2弾として、『時計館の殺人』を映像化することが決定。2026年2月にHulu独占配信されることが発表され、ティザービジュアルが解禁。続投する奥智哉、青木崇高、原作者・綾辻行人、監督・内片輝のコメントも到着した。
【写真】『時計館の殺人』に奥智哉×青木崇高の名コンビが続投!
日本のミステリー文学の発展に著しく寄与した作家・評論家に贈られる「日本ミステリー文学大賞」を2019年に受賞した、日本ミステリー界の巨匠・綾辻行人。その代表作である「館」シリーズは、国内のみならず世界中のミステリーファンから熱い支持を得ている。『十角館の殺人』から『奇面館の殺人』まで、これまでに9作の長編が発表されているシリーズの全世界累計発行部数は750万部を突破。現在は、シリーズ第10作にして最終作となる『双子館の殺人』の執筆が進められている。
2024年3月、そんな「館」シリーズの記念すべき第1作であり日本ミステリー史に画期的な影響を及ぼしたと評される傑作長編を、Huluオリジナル『十角館の殺人』(全5話/製作著作:日本テレビ)として映像化。巧妙な叙述トリックを全編に仕掛けながら、終幕近くのたった1行で真相を明らかにする劇的な手法でミステリー界に衝撃を与え、長年“映像化は不可能”と言われ続けてきた『十角館の殺人』。本作は、2024年度のHulu年間視聴ランキングの「Huluオリジナル部門」で堂々の1位を獲得。ATP(全日本テレビ番組製作社連盟)が製作会社の社会的機能を高め制作スタッフひとりひとりの情熱や気概に応えるために創設した「第40回ATP賞」のドラマ部門で奨励賞を受賞、さらにはアジア最大級の番組アワードである「第29回アジア・テレビジョン・アワード」の「ドラマ・シリーズ部門」にノミネートされるなど国内外で高い評価を受けた。
そして昨年末、「館」シリーズ映像化第2弾の製作決定が発表。このたび、待望の第2弾作品として『時計館の殺人』を映像化することが発表された。
1991年9月に発行されたシリーズ第5作の『時計館の殺人』は、上下巻に分かれる大長編ながら息つく間もないストーリー展開と張り巡らされた精巧な伏線、繊細な心理描写で読者を魅了し、1992年第45回日本推理作家協会賞を受賞。第2弾製作発表時にも映像化を期待する声が多く寄せられた、シリーズ屈指の人気作だ。
今作の舞台は1989年、鎌倉の外れに建つ謎の館・時計館。3年前の角島(つのじま)・十角館の惨劇を知る江南孝明(かわみなみ・たかあき)は大学院を修了後、オカルト雑誌「CHAOS(ケイオス)」の新米編集者として働く中、ある企画の取材班として、中村青司が設計した時計館を訪れる。同誌の副編集長やカメラマン、W大学の超常現象研究会のメンバーらとともに、その館に棲むという少女の亡霊と接触する“交霊会”が行われた夜、忽然と姿を消す霊能者。逃げ場のない閉ざされた館の中で、江南たちは恐るべき連続殺人劇へと巻き込まれていく…。
一方、江南とともに十角館の惨劇の謎を追った仲である島田潔(しまだ・きよし)は、あれから3年が経ち、推理作家・鹿谷門実(ししや・かどみ)としてデビューしていた。江南が時計館へ取材に行くという話を聞き、自らも時計館を訪れた鹿谷は、館の主人が遺した「沈黙の女神」の詩の謎を追うことに―。
前作『十角館の殺人』で魅力的なそのキャラクター描写に原作ファンからも絶賛の声が上がった2人が、今作でも続投。2024年、Huluオリジナル『十角館の殺人』でドラマ初主演を務めた奥智哉は、今作でふたたび江南孝明を演じる。そして、青木崇高が、島田潔あらため推理作家・鹿谷門実を演じる。
また、今作で脚本を務めるのは、戸田山雅司。1989年に『奇妙な出来事』でドラマ脚本デビュー。その後「相棒」シリーズや「科捜研の女」シリーズ、「世にも奇妙な物語」シリーズなど数々のミステリードラマの脚本を手掛ける巨匠で、綾辻行人と作家・有栖川有栖が共同で原作を考案した本格ミステリードラマ「安楽椅子探偵」シリーズでは、8作品すべての脚本を担当。同作の第1〜第7作目で監督を務めた内片輝と再びタッグを組み、実写映像化に挑む。
そして音楽は『十角館の殺人』から引き続き、富貴晴美が担当。映画『わが母の記』で第36回日本アカデミー賞音楽賞優秀賞を史上最年少で受賞、その後『日本のいちばん長い日』、『関ヶ原』で3度の日本アカデミー賞音楽賞優秀賞を受賞、テレビドラマや映画、アニメ、ミュージカルなど幅広いジャンルの作品の音楽を手がける富貴が、綾辻ミステリーの緻密な世界観を彩る。そのほかにも、『十角館の殺人』のスタッフ・キャストが再集結した。
Huluオリジナル『時計館の殺人』は、Huluにて2026年2月独占配信。
奥智哉、青木崇高、原作者・綾辻行人、監督・内片輝のコメント全文は以下の通り。