遠藤憲一「とにかく的確すぎた」 『見はらし世代』団塚唯我監督を絶賛

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団塚唯我監督のオリジナル脚本・初長編映画『見はらし世代』のジャパンプレミアが2日、都内で開催され、黒崎煌代、遠藤憲一、井川遥、木竜麻生、菊池亜希子、中山慎悟、そして団塚監督が登壇。遠藤が団塚監督を絶賛した。
【写真】朝ドラ『ブギウギ』にも出演した黒崎煌代が主演
主人公の青年・蓮と、結婚を控え将来について悩む姉。そして母の喪失をきっかけに姉弟と疎遠になったランドスケープデザイナーの父。渋谷の街を舞台に、関係を再び見つめ直そうとする彼らを描く本作は、普遍的な家族の風景から、都市の再開発がもたらす影響までを繊細に描き出す。5月の第78回カンヌ国際映画祭の監督週間に日本人史上最年少、26歳の監督作品として選出された。
現在は27歳である団塚監督について、遠藤は「初めて会った時、こんな若い監督とやったことないんで、『この人監督かな』と思ったらプロデューサーだし、『一番下っ端かな』と思ったのが監督だった(笑)」とぶっちゃけ。そして「どういう演出してくんのかなとかっていう感じで現場に行ったんですけど、とにかく的確すぎた」と続けると、「俺、だいたいどの現場行っても自分でこうしてみたい、ああしてみたいとかって言う方なんですけど、今回はまるっと、監督の言うことを全部聞いた」と打ち明けた。
さらに、井川も団塚監督について「遠藤さんがおっしゃっていたように、鋭い」とコメント。「(遠藤と)2人のシーンをちょっとリハーサルしたんですけど、監督が『じゃあここは言うのをやめてみましょう』とか、その判断も的確」と振り返り、「『今度は遠藤さん、こうやってみてください』『井川さん、こうしてみてください』という、やるたびにそのシーンの自分たちの思いが思いがけないところに行くのは、なんでこの若さにして、こんなにいろんなことが、人のことが分かるんだ、本当にそんな監督です」と称賛した。
完成した本作に対しては、遠藤が「好みによると思いますけど、俺が見て、画の作り方とか、カット割り、編集とかが、まるで今まで経験したことないような編集の仕方で、正直びっくりしました」と吐露。「『若いってすげえな』と思ったけど、若いからできるんじゃなく、なぜか監督にそういう才能があるんだ、というのが分かったし、それをいち早く海外の人たちが見つけたというのがすごいなと思いました」と語っていた。
今作が初主演の黒崎は「監督からオファーをいただいたんです。我々は別の映画で知り合って、3年ぐらいの友達なんです」と告白。その上で、役作りに関しては「友達の僕に、今回の主人公、蓮を投げてくれたということで、そっから変に役作りをすると、なんか投げてくれた場所から遠ざかってしまうかもしれないなと思って、あえてそんなに作り込んで、という感じではしませんでした。“作り込まないという作り込み”というんですかね」と打ち明けた。
映画『見はらし世代』は、10月10日より全国公開。
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