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タクシー運転手役の木村拓哉、本番の運転も一発OK! 『TOKYOタクシー』メイキング写真&現場レポート到着

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映画『TOKYOタクシー』メイキング写真
映画『TOKYOタクシー』メイキング写真(C)2025映画「TOKYOタクシー」製作委員会

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 倍賞千恵子と木村拓哉が共演する山田洋次監督の最新作『TOKYOタクシー』より、キャスト・スタッフ陣のこだわりが詰まったメイキング写真と撮影現場レポートが解禁された。

【写真】映画『TOKYOタクシー』メイキング写真をイッキ見!

 山田洋次監督の91本目の作品となる本作は、フランス映画『パリタクシー』を原作に、昭和から平成、令和と、日本に生きる人々を長年描き続けてきた山田監督が、刻々と変化する大都市<東京>を舞台に、人生の喜びをうたいあげるヒューマンドラマ。

 キャストには、山田監督作品には欠かせない倍賞千恵子、そして『武士の一分』以来19年ぶりの山田組参加となる木村拓哉。さらに蒼井優、迫田孝也、優香、中島瑠菜、イ・ジュニョン、笹野高史など多彩なキャストが集結した。

 このたび、キャスト陣の舞台裏を収めたメイキング写真と、山田監督のこだわりが詰まった撮影現場レポートが解禁された。メイキング写真には、倍賞と木村、山田監督がロケ撮影中に楽しそうに談笑する様子や、木村がタクシーを運転するシーン、蒼井優とイ・ジュニョンがダンスホールで踊る姿、そしてクランクアップを迎えた山田監督が倍賞と熱いハグを交わす場面など、情熱をもって撮影に臨むキャスト陣の姿が切り取られている。

 2025年2月にクランクインを迎えた本作では、柴又や横浜でのロケ撮影に加え、本編の大半を占める走行中のタクシー車内でのシーンには、“バーチャルプロダクション”(セット内に置かれたタクシーの周囲を取り囲むように設置されたLEDパネルに車窓の風景を映し出しながら撮影する技法)という、山田組にとって初となる技術も活用された。

 倍賞の初日となった2月5日には、すみれが高齢者施設に向かうために家を出るシーンから撮影がスタート。「どことなく謎めいたお金持ちのマダム」という、これまで山田組で演じてきた役柄とはまったく異なる人物像に挑むとあって、撮影前の打ち合わせの段階から強いこだわりを見せていた倍賞は、2度の衣装合わせを経て決定した鮮やかな紫色のコートとサングラスを身にまとい、司法書士役の笹野高史と軽快なやり取りを繰り広げた。

 午後には木村も合流し、柴又帝釈天の山門前に着いた浩二のタクシーにすみれが乗り込むシーンが撮影された。クランクイン前に、実際の個人タクシー運転手から指導を受けて所作や運転の練習を重ねていた木村は、撮影当日に「最初のテスト撮影から運転してみてもいい?」と颯爽と車に乗り込み、トランシーバーでやり取りしながら実際のコースを走行。テスト後には自ら運転してスタート位置に戻り、本番の撮影も見事一発OKを決めてみせた。

 2月17日からは、休みを挟みながら約2週間にわたりバーチャルプロダクションスタジオでの撮影が行われた。木村は、LEDウォールに映し出される車窓の風景に合わせてウインカーを出したり、ハンドルを回したり、ブレーキを踏んだりしながら、カメラが正面にある際にはわずかな隙間から見える道を確認して運転するなど、慣れないバーチャルプロダクションによる撮影でも所作をおろそかにせず、タクシー運転手役を演じきった。

 制作発表会見で「木村くんの素の魅力を盗み撮りたい」と語っていた山田監督は、台本を書き直したり、何度もテイクを重ねたりするなど、タクシー車内での会話シーンに並々ならぬこだわりを注ぎ込んだ。木村と倍賞もその思いに応えたことで、すみれと浩二が車内で会話を交わすシーンは非常に印象的なものとなった。

 撮影の待ち時間には倍賞と山田監督が昔話を始め、木村も加わって3人で並んで談笑する姿がたびたび見られた。長期間にわたるセット撮影でも、2人は大変そうな様子をまったく見せず、劇中でのすみれと浩二の関係が徐々に近づいていったように、倍賞と木村も3月に入る頃にはおいしい店を教え合うなど、すっかり打ち解けていた。

 また、若き日のすみれの人生が描かれる過去パートの撮影は、日数こそ少ないものの、非常に密度の濃いものとなった。山田監督は、すみれの夫・小川(迫田)のキャラクター造形にかなり腐心し、知人の精神科医・名越康文に話を聞いたり、セットの装飾を何度も見直したりと工夫を凝らしながら、現代パートとは画調も撮影方法も変えて撮影を行った。

 オールアップとなる最後の撮影は、若き日のすみれ(蒼井)とキム(イ・ジュニョン)がダンスホールで踊るロマンチックなシーン。横浜の古いダンスホールを借りての撮影だった。蒼井とイ・ジュニョンは、本番前にダンス指導の先生との練習日を1日だけ設け、全体の動きを合わせてから撮影当日を迎えた。

 山田監督が「(蒼井)優ちゃんとのキスシーンもあるんだよ」とからかうと、照れて恐縮していたイ・ジュニョンだったが、撮影が始まると真剣そのもの。頼りがいのあるイ・ジュニョンとの共演に、蒼井も楽しそうな笑顔を見せていた。

 無事にオールアップを迎えた撮影現場には、サプライズで倍賞と迫田が訪れ、クランクアップの花束が倍賞から山田監督へ手渡された。50年以上の付き合いになる倍賞と熱いハグを交わした山田監督は、「今までいろんな映画を撮ってきたけど、今回はひとしおだね。無事にこの日を迎えられるか、クランクインの時は心配だった。だけど、スタッフの力でここまでたどり着くことができました。どうもありがとう」と帽子を取って頭を下げた。

 全キャスト・スタッフが真剣に、そして和やかに取り組んだ2ヵ月間の撮影だった。

 映画『TOKYOタクシー』は、11月21日より全国公開。

※倍賞千恵子、木村拓哉のクランクアップコメント全文は以下の通り。

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<クランクアップコメント全文>

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