アリ・アスター監督に河合優実に新作オファー? 『エディントンへようこそ』ジャパンプレミア
 
      
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映画『エディントンへようこそ』のアリ・アスター監督が、ガラセレクション部門に正式出品された第38回東京国際映画祭に初参戦。ジャパンプレミアとなる上映後の舞台あいさつが10月30日に行われ、アリ監督作品ファンである河合優実もスペシャルゲストとして駆けつけ、アリ監督とともに登壇した。
【写真】アリ・アスター監督が河合優実を絶賛「一緒に映画を作りましょう!」 「夢が叶ってしまった」と河合が感激
   本作は、『ヘレディタリー/継承』『ミッドサマー』『ボーはおそれている』に続きA24製作で贈る、アリ・アスター監督の最新作。コロナ禍でロックダウンされた小さな町の選挙戦が全米を巻き込む大事件となり、暴力、陰謀論、SNSの暴走がすべてを焼き尽くす様を描く。ホアキン・フェニックスをはじめ、ペドロ・パスカル、エマ・ストーン、オースティン・バトラーらが出演している。
 ジャパンプレミアでは、来日中のアリ・アスター監督が上映後に舞台あいさつを行った。さらにアスター監督のファンを代表して、河合優実が花束ゲストとして登場。
 監督は『ミッドサマー』『ボーはおそれている』に続いて3度目の来日。上映後の観客に向けて「今日は来てくれてありがとう。この映画は毎回観客の反応が違う。自分としてもそんな映画を作ったのは初めての事です。映画は楽しんでもらえたかな?」と呼び掛けていた。
 そんな監督の3度目の来日を祝して、河合が花束贈呈。河合主演の『ナミビアの砂漠』に監督が絶賛のコメントを寄せたことで、この日の初対面が実現した。
 河合は「日本の観客の皆さんと本作がより深く繋がれるよう、今日はお手伝いに参りました」とあいさつし「前回までの三部作とモチーフの捉え方や印象が違っていて、より今の世界とダイレクトに向き合う様な作品だと思いました。その目線に共感しながら作品を鑑賞しました」と作品への感想を述べる。
 これに対し監督は「より現実的な世界を描いているという点ではこれまでと違うけれど、登場人物たちが意識していない大きな力にコントロールされているという点では今までと同じかもしれない」と説明。
 さらに河合から「ニューメキシコにある架空の町を舞台にした理由は?」との質問を受けた監督は「僕自身がニューメキシコ出身で、いつかここを舞台にした映画を作りたいと思っていた」「ニューメキシコとは非常に興味深い土地であり、複雑な歴史を持つ場所でもあるから。州としては民主党支持者が多いが、それぞれの町では共和党支持者が多い。政治的に複雑な土地であり、人種間の憎悪もある。要するに今のアメリカを写す様な映画の舞台にはピッタリなわけです」と回答。
 また河合は、監督の作品の魅力について「登場人物それぞれがキャラクターとして魅力的。自分の身体を使って演じている仕事をしてる私たち俳優としては、心をくすぐられる経験になるだろうなと想像が出来ます」と俳優視点で解析。一方、アスター監督にとって2度目のコラボとなる主演俳優ホアキン・フェニックスについて「出演する映画を高めて、挑戦状を突きつけるような人。いい奴であり酷い奴で、いい俳優でありいい人間です」と独特な表現で紹介した。
 さらに“アリ・アスター監督×河合優実”のコラボレーションの可能性について聞かれた監督は「もちろんです! 『ナミビアの砂漠』での河合さんの演技は素晴らしくて大好きで感銘を受けました。是非とも一緒に映画を作りましょう!」と前のめり。このアスター監督の反応に河合は「プリーズ! 今のコメントを記事に書いてください!」と顔を赤らめながら報道陣にお願いしつつ「『エディントンへようこそ』プロモーションの場なのに私の夢が叶ってしまった。観客の皆さんに申し訳ないです…。でもすごく嬉しいです!」と撮影現場での再会に期待を高めていた。
 大の親日家としても知られているアリ・アスター監督。「僕は日本が世界で一番好き。僕が映画を作るのは、日本に来るためだと言っても過言ではありません。日本で映画を撮るとしたら、まずは日本で撮る価値のあるストーリーを考えねば…。何はともあれ日本は美しいところなので、作りたくないわけがない! 作りたいです!」と日本での新作撮影実現に意気込みを新たにしていた。
 映画『エディントンへようこそ』は、12月12日より全国公開。

 
       
             
             
             
             
             
          
               
               
               
               
               
               
               
               
               
               
               
               
               
               
               
               
               
               
               
               
					 
					 
					 
					 
					 
					 
					 
					 
					 
					 
					 
					 
					 
					 
					 
					 
					 
					 
					 
					
