『冬のなんかさ、春のなんかね』主題歌はHomecomingsに 主演・杉咲花が見つめるメインビジュアルも公開
■今泉力哉監督
去年の秋くらいからずっとこの作品の脚本と向き合ってきました。当初は恋愛ものにするのかどうかも決まっていなくて、でも、いろいろな経緯があってやっぱり恋愛にがっつり向き合ったものを書くことにしました。執筆しながら頭の中に浮かんだいくつかの楽曲やアーティストたち。さまざまなアーティストの曲が劇中にも流れますが、主題歌を書き下ろしてほしいと思ったのはHomecomingsでした。映画『愛がなんだ』でご一緒して、また昨年もとある仕事でご一緒して。いつも思うのは、その寂しさと温かさ、そして人懐っこさと冷たさの同居です。音楽のことはよくわからないのですが、そこには必ず<寂しさ>と<諦念>があって。そして<決めつけないことを選び続ける確固たる視座>があって。今作が恋愛ものになった時、どうしてもそのあたり(=恋愛ってすごく曖昧なもので決めつけようと思ったら途端に嘘になる。あわいにこそ大切なことがある。)を理解してくれる方々がいいなと思って。きっとホムカミなら自分が言葉にできない部分を掬い取って表現してくれると思い、ご依頼しました。ぜひみなさんも「knit」聴いてみてください。ドラマとともに。楽曲単体でも。私は少しだけ体温があがりました。自分のダメさやだらしなさを許された気がして。あったかくて寂しくて。
■福富優樹 (Homecomings)
今泉さんから受け取った気持ちと台本を読みながら、“それをしないことも含めた色んなかたちの恋愛”、そして“性別を限定しないシスターフッドのようなつながり”、をテーマに歌詞を書きました。彩加さんがつけてくれたメロディーには、冬と春のはじまりの頃に現れる日差しの角度や暖かさ、しぶきのような愛おしさがつまっていてとても大好きです。
『愛がなんだ』と「Cakes」のように、「knit」という曲もこの作品にそっと寄り添ってくれるような気がしています。みなさんの暮らしのなか、ふとした瞬間にもこの「knit」が少しでも頼りになればいいなと、思っています。

