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松たか子、爽やかなブルードレスでカンヌ国際映画祭フォトコールに登場

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松たか子

石橋静河

深田晃司

<記者会見コメント抜粋>

■深田晃司監督

――登場人物の設定や題材について。

 本作では(主人公の寄子が彫刻家であるという点でも)芸術を扱っているが、それは「過程を描いている」ということです。表現することの意味とは何か。表現は、「私はこの様に世界を見ている」ということを可視化することだと思っています。例え長年連れ添った夫婦であっても本質的には内面はわからない。それを見せるのが表現だと思うんです。

 表現する過程では、世界を観察しなくてはならない。花の絵を描く際にも観察しないといけないですよね。花びらの厚み、枚数…解像度を上げてようやく表現することができる。表現の価値はそこにあると思います。それが、感動や相互理解に繋がることもあるかもしれない。“彫刻を作る”ことで、表現のそうした側面を描こうと思った。

 一方で、AIが普及していくのは便利ですが、過程をとばしてすぐに結果がでますよね。「自分がどう世界を見ているのか」解像度を上げることが見過ごされていくというのは危ういことだと、昨日公式上映で作品を見ながら考えていました。

■松たか子

――寄子という役について。

 私は彫刻家を演じるにあたり、吉田さんというアーティストの方に立ち会っていただきました。アトリエにも行きましたし、奈義町での撮影の際も彼女が側にいてくれてその存在に助けられました。

 実際に、見て触れて作り出し削り出す。だけどそれを壊すこともできる。「彫刻家」というのは、孤独な作業でもあるなと。でも吉田さんを見ていると孤独を謳歌している、楽しんでいるように見えました。

 劇中の台詞にもありますが、寄子という人も、“孤独かもしれないけど、孤立はしていない”。そうしたものを頼りにしたい、という脆いような強いものを持った女性だと思いながら演じていました。

 作品では、石橋さん演じる友梨との関わりのなかで、孤立はしていないという確認作業をしたような、豊かな時間だったと思いました。

■石橋静河

――友梨という役について。

 建築家をメインの仕事にしている友梨という女性を演じましたが、この映画のなかでは主人公の彫刻のモデルとして座って会話をしていくシーンが多かったんです。じっと座っていて動かない。生身の人間として「モノ化」して佇むというのは結構難しくて、その中で会話が進んでいくので感情を動かしていくのはチャレンジングでした。

 私は松さんのことが大好きなので、芝居をしていく時間がとても豊かでした。また、友梨というキャラクターは、自分で自分の人生を決められない、迷っている人物。自分なりには決めてきたけれど、優しさから選択権を他人に譲ってきてしまった。そうしていくうちに、自分がどう生きたいかを迷ってしまった人だと思っています。

 そんな時に、主人公の寄子に会いたくてナギに行った。友梨がする選択、どう一歩を踏み出すのかを大切にして演じました。

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