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松岡茉優と成田凌が7年ぶりの共演 千早茜の小説『男ともだち』映画化 11.6に公開

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■三島有紀子(監督)

 男ともだちがいた。
 彼は優しくなかった。酒に溺れ、嘘をつき、女にだらしなく、時々、自分自身すら見失っていた。

 それでも、わたしが世界からはぐれ落ちそうな夜になると、決まって「飯でも食いにいこう」と言って夜明けまで隣を歩いた。

 まるで、それだけで人間は死なずに済むと知っている天使みたいに。
今はもう、この世界にいない。

 千早茜さんの豊かな小説、『男ともだち』に出会った時、人間は、醜く、欠けていて、どうしようもない孤独を知ってるから隣にいたがるのだと思った。

 松岡茉優さん、成田凌さんと、みんなで、京都、福井、そして広島の水辺を漂いながら、壊れたことのある人間たちを見つめ続けた。

 恋人ではない。
 友情でもない。

 もっと名前のつかない、湿った感情についての映画だ。
 そして、自分の人生を新しく描こうともがく業の映画だ。
 たぶん、それこそが、人が生き延びる理由なのだと思う。

 松岡さんと成田さんが歩く姿を早く観てもらいたい。

■千早茜(原作)(映画化決定時コメント)

 映画化の話をいただき、まっさきに考えたのは、この作品を大切に思ってくれている読者のみなさんのことでした。私自身、とても好きな小説が映像化すると知ったとき、複雑な気持ちになった経験があります。

 特に、今回は私の著作初の映画化なので、まずは私の言葉でお伝えしたいと思いました。この文章を書いている現在、私はまだ完成した映画を観てはいません。とはいえ、脚本は何度も確認させてもらい、撮影現場にも招いていただきました。映画の世界を作る現場の方々や監督のこだわりには感動しました。そして、まだお知らせはできませんが、私の敬愛する表現者の方もかかわってくれています。

 文字だけだった私の物語が、たくさんの人たちの手で知らなかったかたちになっていくことを、私自身はポジティブに捉えています。でも、読者のみなさん全員がそうであって欲しいとは言いません。自由に受け止めて欲しいと思いま
す。

 ただ、ひとつだけお伝えしたいことがあります。

 映像化したからといって、あなたの中の神名やハセオが変わることはありません。あなたの中の神名やハセオは、あなただけのものです。私の中の彼らも変わりません。

 その上で、私は新しい神名とハセオに会えることを楽しみにしています。

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映画『男ともだち』特報

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