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トム・クルーズ、特殊メイクに6時間! 役作りの鍵は「リズム」<『DIGGER/ディガー』来日記者会見1万字レポート>

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映画『DIGGER/ディガー』来日記者会見に登壇した(左から)トム・クルーズ、アレハンドロ・G・イニャリトゥ監督
映画『DIGGER/ディガー』来日記者会見に登壇した(左から)トム・クルーズ、アレハンドロ・G・イニャリトゥ監督 クランクイン!

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トム・クルーズ

アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ

 トム・クルーズの“怪演”が話題を呼ぶ映画『DIGGER/ディガー』が、本日10月9日に日本公開を迎えた。先日、通算26回目の来日を果たしたトムは、旧首都高速道路で開催されたレッドカーペットイベントに登場。約3時間にわたり700名のファンとの交流を楽しみ、日本のファンへ変わらぬ愛を伝えた。ここでは、10月5日にアレハンドロ・G・イニャリトゥ監督とともに出席したプレスカンファレンスの模様を、質疑応答を中心にほぼ全文でお届けする。

【写真】トム・クルーズ、司会の関根麻里の目を見つめて握手

 本作は、トムとイニャリトゥ監督がタッグを組んで贈る、地球規模の大惨事エンターテイメント。利益しか頭にない傲慢な石油会社CEOディガー・ロックウェルの欲深い行動によって、なんと“地球の大陸半分が水没する”という前代未聞の大ピンチが到来。自らその尻拭いをするよう命じられたディガーが巻き起こす大混乱を描く。

■ディガー誕生の舞台裏


トム・クルーズ(以下、トム):まずこの場に立ち会えること、そして私が心から尊敬するアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督と共にここにいることを、本当にうれしく思います。

26年前に彼の初監督作『アモーレス・ペロス』を観て以来、ずっと一緒に仕事をしたいと思っていました。彼はこの作品に9年間取り組み、私は2018年から関わりました。出演者やスタッフは最高峰のメンバーです。アレハンドロが手掛ける作品は、これまで読んだ中でも最も独創的なものでした。そんな映画の制作に参加できたことはこの上ない喜びでした。そして今、この映画が完成してみなさんにお届けできることを心からうれしく思います。温かく迎えていただき心から感謝します。本当にありがとうございます。

アレハンドロ・G・イニャリトゥ監督(以下、イニャリトゥ監督):みなさん、こんにちは。トムと一緒にこの場に立ち、みなさんとこの喜びを分かち合えることを、大変うれしく思います。日本は私にとって夢のような場所です。『アモーレス・ペロス』では東京国際映画祭で賞をいただき、若かった私の人生を変えてくれました。

そして20年前の今月、菊地凛子さん、役所広司さんと共に、ここ東京で『バベル』という映画の撮影を始めました。5ヶ月近く滞在しましたが、私の映画監督人生の中でも最も美しい思い出の一つです。数年前には黒澤明賞も受賞し、この街からたくさんの愛と素晴らしい思い出をいただいてきました。
トムが言った通り、最高の俳優、最高のキャスト、最高のプロデューサーに恵まれ、この非常にリスクの高い映画に賭けてくれたスタジオに感謝しています。本当にありがとうございます。

――それでは、トムさんへの最初の質問です。「このような役を演じるのに40年かかった」とおっしゃっていた、ディガー・ロックウェルという独創的なキャラクターをどのように作り上げていったのでしょうか?

トム:今まで見たこともないような脚本だったので、私は監督を見て「一体どうやってこんなアイデアを思いついたの?」という顔をしたんです。彼は間違いなく並外れた映画監督であり、アーティストとしても唯一無二の存在です。人間としても、アーティストとしても心から尊敬しています。

キャラクターは、制作を進める中で徐々に形作っていきました。監督がイメージを示してくれて、そこから自分なりのやり方を模索していきました。

まず最初にしたことは、監督のアイデアや夢、細部に至るまでのすべてを理解することでした。その上でどこに貢献できるのかを考えました。

(C)2026 WBEI and Legendary
アクセントは、ユーモアやドラマを引き立てる要素を探す中で自然と生まれていきました。このキャラクターには多くの側面があり、それを掘り下げていくには、時間と労力が必要でした。

撮影現場では、一度立ち止まり、少し時間を取ることもありました。映画制作の1秒1秒を心から楽しみたいと思ったんです。セットを眺めて、私たち俳優がアレハンドロが成し遂げたこと、彼が創り出したものを心から称賛できるようにしたかったんです。

――イニャリトゥ監督にお伺いします。最終的にこの物語にたどり着くまで、どのような道のりがあったのでしょうか?

イニャリトゥ監督:私と最初の共同執筆パートナーであるサビーナ・バーマンは、9年ほど前から、自分たちが感じていたある種の違和感について話し合い始めました。私たち全員が、現実から切り離され始めているという感覚です。実際に見たり経験したことと、それについて語られていることに隔たりがあると感じ始めたのです。

それぞれが異なる現実を持ち始め、語られる現実に振り回されていた。そこで最初のアイデアは、この映画のタイトルを「bla bla bla(何とかかんとか)」にすることでした(笑)。言葉には現実の認識を変えてしまう力がある。そのことを知っているのは物語を語る者たち、偉大な指導者たちです。それは善人であろうと悪人であろうと同じです。言葉は私たちを鼓舞し、現実への架け橋にもなりますが、認識を破壊する武器でもあります。それこそがディガー・ロックウェルの得意分野なのです。そこから物語を作り始めました。複雑なテーマだったので実現するのに9年かかりました。物語に引き込んでくれる力強いキャラクターを構築する必要があったからです。それが始まりでした。

(C)2026 WBEI and Legendary
――9年もの歳月を経て、ディガー・ロックウェルが誕生したんですね。

トム:この映画を観ると、その構成と展開に目が行きます。アレハンドロが時間と空間を巧みに操っているのです。この映画を構造的に見ると、これまでに類を見ない作品だと感じます。そして細部へのこだわりや音楽など、あらゆるところに彼の職人技が光っています。

音楽は動物や鳥の鳴き声を録音して作られています。冒頭部分はイギリスにいる鳥の鳴き声を録音したものです。ミックスし、組み合わさる様子がとても美しい。サウンドのミックスだけでも完成まで1年かかりました。

視覚的な表現にも膨大な時間を費やしました。大画面で観るとフレームの奥行きがまるで3Dのように感じられるほどです。監督はこのフォーマットが物語や登場人物の感情をどのように引き立てるかを理解しているんです。

私はこれまで幅広いジャンルの映画を作ってきました。『卒業白書』のような初期の作品も含めて、さまざまな作品について話題にしてもらえています。とても恵まれていると感じています。評価してもらえるのは本当に光栄なことですが、私たちは賞や興行収入のために映画を作るわけではありません。観客のために映画を作っています。作品が時代を超えて生き続け、その時代を映し出し、映画を通じて人間性を反映してくれることを願っています。その一端を担えることは、私にとってこの上ない光栄です。

この映画は観るたびに新しい発見がある作品です。私の友人はこの映画を3回も4回も観てくれて、その芸術性の高さに驚いています。今の時代にこうした作品を作れたことは本当に特別なことだと思います。

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■メイクにかかる時間は6時間!

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