トム・クルーズ、特殊メイクに6時間! 役作りの鍵は「リズム」<『DIGGER/ディガー』来日記者会見1万字レポート>
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――お二人が映画で一緒に仕事をするのは今回が初めてですよね。お互いにどのような印象を持ちましたか? また、撮影現場でのエピソードがあれば教えていただけますか?
トム:彼の映画が公開されると必ず観ますし、何度も観たくなる作品もあります。観るたびに新しい発見があり、魂や細部へのこだわりが感じられる。
今回、毎日彼と一緒に仕事をし、彼の芸術性やものの見方に触れられたことは、本当に幸運でした。単にセットを指揮する監督ではなく、ともにアイデアを作り上げ人生や芸術についての考えを共有してくれます。私は毎日彼の文化や人生観を吸収していました。
特にあの10分間のモノローグ。ワンカットで撮ったんです。私は4回演じましたが、彼がどうやってあれを構成したのか、本当に驚きました。
(C)2026 WBEI and Legendary
子供の頃から最高の監督たちと仕事をしてきましたが、アレハンドロも間違いなくその一人です。彼が生み出すものを毎日すぐそばで見られたことは、本当に光栄でした。言葉では言い表せないほど素晴らしい時間でした。
イニャリトゥ監督:面白い話があるんです。トムは数ヶ月前からできるだけ多くリハーサルをしたいと言っていました。私たちはどのセットも非常に慎重に、厳密に作り上げました。だからこそブロッキング(演技の配置)が重要だったのです。照明も重要でした。すべての俳優を交えたリハーサルで、作品のトーンを見極めようとしていました。
そのトーンこそがこの映画で最も難しい要素です。風刺というのは恐ろしいもので、やりすぎればシチュエーションコメディになりますし、抑えすぎれば自然主義的になってしまう。私たちはその非常に微妙なバランスを模索していたのです。
トムは太った体とメイクのディガーの姿でリハーサルすることに決めましたが、その状態になるまでに5時間か6時間もかかっていました(笑)。僕にとっては大変なことです。1日でリハーサルに使える時間は限られていますから。でも彼は話し方や歩き方、感情の表現を通して、キャラクターのあり方を探る必要があったんです。
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しばらくすれば、俳優やスタッフ全員がディガーというキャラクターに慣れていきました。あのぽっちゃりしたテキサス訛りの面白いおじさん、みたいにね。ところがトムのスケジュールが合わず、リハーサルに参加できない日が数日あったんです。そしてある日、突然トム本人がセットに入ってきたんです。するとみんなトムよりディガーに慣れていたので「うわ、トム・クルーズがいる!」と驚いたんです(笑)。
撮影では、驚くほどの正確さが求められるシーンもあったと思います。例を挙げるならあのスピーチのシーン。カメラと連動して動きながら、300人のエキストラを率いるための動作、タイミング、感情まですべてを正確にコントロールする必要がありました。彼の演技に、飛行機から飛び降りるスタントで培った驚くべき正確性が発揮されたのです。それを目の当たりにできたのは素晴らしい瞬間でした。
トム:ありがとう。
