トム・クルーズ、特殊メイクに6時間! 役作りの鍵は「リズム」<『DIGGER/ディガー』来日記者会見1万字レポート>
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――あなたがリハーサルのためにセットでそのキャラクターになりきっていたこと、そしてモノローグのシーンについても話していましたね。トムとこの「ディガー」を演じる中で、セットで他に何か驚いたことはありましたか?
イニャリトゥ監督:トムが「ディガー」というキャラクターについて考える姿勢は、単なる俳優の視点にとどまりません。彼はプロデューサーでもあり、映画作家でもあるので、物語全体やその明快さについて深く考えている。私にとって本当に素晴らしいパートナーでした。
彼がセットにもたらすエネルギーはとても前向きです。時には前向きすぎる時もありますが(笑)。そして、とても寛大な人です。それは本当に素晴らしいことです。セットにはジョン・グッドマンやリズ・アーメット、サンドラ・ヒューラー、マイケル・スタールバーグという本当にすばらしい俳優たちがいて、お互いに大きな信頼が必要になるんです。
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トムはほぼすべてのシーンに登場するので、ある意味、セット全体の空気を決める存在でもありました。そこで私が学んだのは、彼はよく笑い、決して恐れない。そして自分自身を笑いの対象にすることもできるということです。
セットにはいつも笑い声がありました。笑っていると何かが軽やかになるんです。それはまるで「人生のオリーブオイル」のようなもの。とても複雑なシーンを撮影している時でさえ、セットにはそんな雰囲気が漂っていました。それは誰よりも大きなプレッシャーを抱えているはずのトムから発せられていたんです。
ストレスは周囲に伝染してしまうものです。一方で幸せっだり、自信があったり、笑える状態にいる人も、その空気を周りに伝えることができる。トムはそうやってみんなに自信を与えてくれる人でした。
■挑戦することに疲れは感じない
――どの映画でも、あなたは全力を注いでいますよね。危険な挑戦や予期せぬ出来事にも立ち向かっています。今回の映画ではどのような新しい挑戦に取り組みましたか?
トム:映画もキャラクターもこれまでに見たことのないようなもので、とてもやりがいのある挑戦でしたし、本当に楽しめました。毎日撮影したテイクを見ながら、一つひとつを理解していく。それ自体が素晴らしい挑戦でした。
身体的な挑戦も、芸術的な挑戦もありました。でも、僕はそういうことに疲れを感じるタイプではありません。僕は労働者なんです。スキルを身につけ実行し、課題に立ち向かう。簡単とは言えないけど楽しんでいます。

僕は現場にいるのが好きなので、テイクの合間の時間もすばらしかったです。ただ、あのメイクは本当に暑かった(笑)。顔全体を覆っていたので、撮影中に溶けてしまわないように気をつけなきゃいけなかったんです。メイクを外すことを「ディガーダウン」、もう一度ディガーになることを「ディガーアップ」と呼んでいました。スタッフが私の膝のあたりまでファットスーツを下ろしてくれて、そこで一息ついていました。
俳優として映画のあらゆる瞬間を体感したいし、早朝から深夜まで最高のパフォーマンスを発揮したい。そうすれば一日の終わりになっても、同じくらいフレッシュな状態でいられる。
そしてついにアレハンドロと仕事をする機会を得た。それは私にとって本当に大切な経験でした。本当に、本当に多くの困難がありました。まさに二人で一緒に崖から飛び降りるようなものだったんです。「さあ、行くぞ。アレハンドロ、崖から飛び降りよう」ってね。
