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実の姉妹が、姉妹役で主演! 近くて遠いふたりの関係を描く映画『メイメイ』メインビジュアル

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<第26回高雄映画祭アフタートークレポート>

 第26回高雄映画祭にて、映画『メイメイ』が台湾プレミア上映を迎え、スー・ユチュン監督と、主演を務めるワン・ユーシュエンとワン・ユーピンが登壇した。

■実の姉妹だからこそ映し出せた、近くて遠いふたりの関係

 実生活でも姉妹のワン・ユーシュエンとワン・ユーピン。今回の共演は、俳優として互いの新たな一面を知る機会にもなったという。

 ワン・ユーシュエンは、年齢差があることから、幼い頃はそれぞれの成長段階がすれ違うことも多く、姉妹で密に過ごした時間はそれほど多くなかったと振り返る。「普段の生活では、ある意味、距離があるんです。でも、日本での撮影を通して、ここ数年でこんなに密に一緒に過ごせたことは、とても貴重でした」と語った。

 一方、ワン・ユーピンは、劇中の姉妹関係について「映画と同じように、衝突が多いです」と笑いながらコメント。しかしすぐに「映画と似ている部分は確かにあると思いますが、実際とは少し違います」と付け加え、実生活と役柄の共通点、そして違いを明かした。

■日本語の台詞に挑戦。撮影を通して知った妹の俳優としての一面

 劇中、日本で俳優として奮闘する妹を演じたワン・ユーシュエン。日本語の台詞を準備する期間はわずか1ヵ月半だったが、スー・ユチュン監督はワン・ユーシュエンの日本語を高く評価。最初は五十音から勉強しようと考えたものの、時間が足りないと気づき、所属事務所の日本人スタッフに一文ずつ読み上げてもらいながら練習を重ねたという。幼い頃からアニメを観て培った語感にも助けられ、撮影を乗り越えた。

 そんなワン・ユーシュエンは撮影後も日本語の勉強を続けているという。そのきっかけは、撮影中に感じた悔しさだった。「台詞をそのまま読めばいいのですが、そこに自分の感情を込めようとすると、イントネーションが変わってしまうんです。それが実はすごく悔しくて。悔しい思いをしたくなかったから、日本語を勉強し始めました」。

 姉のワン・ユーピンにとっても、妹が仕事に向き合う姿を知る貴重な機会となった。共通のヘアスタイリストから、ワン・ユーシュエンが髪を切っている間も台詞を練習していたと聞いたという。ワン・ユーシュエン自身も「猫砂を片付けているときでさえ、台詞を覚えていました!」と撮影に向けた努力を振り返った。

■現実の記憶と重なり合う、姉妹の衝突と別れ

 撮影中に印象に残った場面について、ワン・ユーピンは、妹が怒って姉のイヤホンを外すシーンを挙げた。「この行動、妹そのものなんです!現実に妹が私のイヤホンを外したら、私は本当に『今、仕事してるんだけど!なんでそんなことするの?』って思うはずです!」。

 一方、バスの中で別れを告げる場面では、姉妹それぞれに異なる感情が生まれた。ワン・ユーピンは、撮影が終盤に近づくにつれて、役柄の別れの感情を少しずつ理解できるようになったと振り返る。「やっぱり、とても近しい家族ですから。親しい人や家族との別れを想像すると、それぞれが自分の人生を歩み、新しい旅路へ向かっていくことに、やっぱり胸が締めつけられるような気持ちになります」。

 ワン・ユーシュエンも、幼い頃から姉と繰り返してきた何気ない動作が、さまざまな記憶を呼び起こしたと語る。イヤホンを外す場面については「本当に子どもの頃の記憶そのものなんです」と話し、「現実では表に出せなかった感情が、もしかしたら全部、映画の中に残っているのかもしれません」と明かした。

■「大切なときには、お互いのためにちゃんと現れる」

 ワン・ユーシュエンは撮影の日々を「海の中で酸素ボンベを背負って潜っているような感覚」と表現。役柄の感情を深く掘り下げていく過程で、自分自身が抱えていた抑圧された感情も浮かび上がっていったという。

 今回の共演を通じて、俳優として、そして姉妹として、お互いと新たに向き合うことができたふたり。普段、家では演技について話すことはあまりないものの、仕事の場ではかえって率直にコミュニケーションを取ることができたと語る。

 ワン・ユーピンは、姉妹の関係について、いつも互いの面倒を見たり支え合ったりするという一般的なイメージとは少し異なると説明。それぞれが自分の人生を歩みながら、互いを支える方法を見つけてきたという。「伝統的な、いつもお互いを支え合う姉妹という感じではないんです。でも、大切なときには、お互いのためにちゃんと現れるんです」。

 姉妹だからこそ分かり合えることがある一方で、姉妹であっても分かり合えないことがある。それでも、人生の大切な場面では互いのもとへ駆けつける。そんなふたりの関係性は、本作が描く姉妹の姿とも響き合う。

■スー・ユチュン監督のコメント

 自分の地元の映画祭で上映できて、とても嬉しいです。昔住んでいた頃によく通っていた映画館で、自分の作品がスクリーンに映るなんて、想像もしていませんでした。台湾の観客に『メイメイ』がどう受け止められるのか、実はすごく心配していました。上映中に笑い声が聞こえたり、上映後に温かい感想をいただいたりして、ほっとしました。

 家族や大学時代の同期、日本語の先生まで、みんなが私の映画を観に来てくれて、胸がいっぱいです。ありがとうございました!日本の公開も楽しみです!

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