渡辺謙出演、スコセッシ監督が手がける遠藤周作『沈黙』映画化は台湾で撮影予定

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レオナルド・ディカプリオと5度目のタッグを組んだ『ウルフ・オブ・ウォールストリート』でアカデミー賞監督賞にノミネートされているマーティン・スコセッシ監督は、遠藤周作原作『沈黙』の映画化で台湾での撮影を予定しているようだ。
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遠藤周作が1966年に発表した小説『沈黙』は、キリスト教信者が弾圧されていた江戸時代初期の長崎にやってきたポルトガル人宣教師の苦悩を描く。
The Wrapによると、スコセッシ監督はアン・リー監督が2度目のアカデミー賞監督賞を受賞した『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』(13)を台湾で製作したことに影響を受けたという。
スコセッシ監督は『ウルフ・オブ・ウォールストリート』のプロモーションのために来日した後、少人数の製作チームと共に今年2月に台湾入りし、台北、台中、花蓮を巡りロケ場所探しを決行。日本よりも台湾で撮影する方がストレスが少ないと感じたという。現地の台北フィルムコミッションの代表は「全て台湾で撮ってほしい」と歓迎し、夏頃に撮影が開始される予定だと話しているそうだ。またスコセッシ監督はリー監督とも対話し、リー監督から個人的に推薦されたと話しているとのこと。
スコセッシ監督が本作の映画化をプロダクション側と合意してから再三にわたり製作を延期し、訴えられたという話があったが、ここにきてようやく着手の目処がつきそうだ。
キャスティングに関しては『アメイジング・スパイダーマン』シリーズのアンドリュー・ガーフィールドが主人公となる宣教師ロドリゴ役、渡辺謙がロドリゴの通訳の日本人役に決定した他、イッセー尾形、『96時間』(09)のリーアム・ニーソン、人気海外ドラマ『Girls(原題)』で注目を浴びるアダム・ドライバーが出演すると伝えられている。