<ゆうばり映画祭>実写版『進撃の巨人』樋口真嗣監督、特撮愛を語る

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北海道夕張市で開催中の「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2014」で28日、特別シンポジウム「<VFXの伝統>日本が世界に誇る映像技術『TOKUSATSU』」が行われ、実写版『進撃の巨人』の樋口真嗣監督が登壇。特撮の道へ進むことになった自身の原点を語った。
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VFXプロデューサー・大屋哲男、特撮監督・尾上克郎、VFXスーパーバイザー・佐藤敦紀の3氏とともにシンポジウムに臨んだ樋口監督は、最初のテーマである「私を変えた一つの作品」で、同世代の友人が多く『スター・ウォーズ』に傾倒する中、「『スター・ウォーズ』より面白かった。日本の特撮の延長で違うものをやろうとしていた」として深作欣二監督作『宇宙からのメッセージ』を紹介。
「『スター・ウォーズ』では壊れなかった敵の戦艦が、『宇宙からのメッセージ』では最後にやられて大爆発する。そこにカタルシスがあった」とその理由を説明した樋口監督だったが、「良さが中学生のボキャブラリーでは伝えることができなった」ため、当時のクラス内で孤立。しかし樋口監督は「今に見ていろ」と思ったといい、『スター・ウォーズ』に衝撃を受けた同世代が多く海外行きを希望したのをよそに、「頑なに海外へ行かなかった」と、『宇宙からのメッセージ』が国内の特撮技術にこだわる現在の姿勢へ繋がったことを語った。
「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2014」は、3月3日まで北海道夕張市で開催。