『ファーゴ』ドラマ版、あの独特な世界観を再現 一部映像が公開

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ジョエル&イーサン・コーエン兄弟監督が、独自の世界観をふんだんに盛り込み、カルト的人気作品になった映画『ファーゴ』(96)。本作がテレビドラマ化され、マーティン・フリーマンとビリー・ボブ・ソーントンが出演することは伝えたが、4月15日(現地時間)の全米初放送を前にドラマの一部映像が公開されている。
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コーエン兄弟がウォーレン・リトルフィールド、ガイヤー・コジンスキーらと共に製作総指揮を務める本作は10話構成。公開された映像では、映画で描かれていた、あの冬のミネソタの独特な世界が蘇っていると同時に、映画とは全く異なる事件がファーゴの町を襲っている。
本ドラマでマーティンが演じているのは、女房の尻に敷かれる保険外交員レスター・ニガード(Lester Nygaard)。ビリーはファーゴの町に姿を現す流れ者のローン・マルヴォ(Lorne Malvo)を演じている。その他、海外ドラマ『プライベート・プラクティス』のケイト・ウォルシュが元ストリッパーで旦那を亡くすジーナ・ヘス(Gina Hess)役、俳優トム・ハンクスの息子コリン・ハンクスが警官のガス・グライムリー(Gus Grimly)役で出演する。
いくつか公開されているドラマのフッテージの中で、印象深いのはマーティン扮するレスターが誰かに殴られた顔で、ビリー扮するローンと病院の待合室に座っているシーン。「俺があんただったら、その男を殺すけどな」と、ローンがレスターに何やら物騒な話をしている。
Deadlineによると、今年1月に行われたテレビ批評家協会(TCA)のプレスツアーでは、製作総指揮を務めるウォーレン・リトルフィールドが本ドラマをアンソロジー・シリーズとして考えているとコメント。シリーズとして新シーズンの製作が決まることがあれば、新しい登場人物と新しいキャストが新たな事件に巻き込まれるようなストーリーにしたいと話していたそうだ。
脚本を務めるノア・ホーリーは、シーズン2の脚本に既に着手しているらしいが、テレビ版『ファーゴ』は映画版のファンを納得させ、新しいファンを獲得するヒットドラマになるか?日本でもリリースされることに期待したい。