『パラノーマル・アクティビティ』のオーレン・ペリ監督が贈る新たなる恐怖

関連 :
巨匠スティーヴン・スピルバーグがリメイク権を獲得したものの、あまりの完成度の高さから本作を超えることは不可能と、リメイクを断念したという逸話を持つ、低予算ながら大ヒットを記録した映画『パラノーマル・アクティビティ』のオーレン・ペリ監督が、スピルバーグとタッグを組んでホラードラマに初挑戦!そのタイトルは、『ザ・リバー/呪いの川』。もちろんビデオカメラを駆使したフェイク・ドキュメンタリー方式の物語だ。
【関連】今なら間に合う!中毒性抜群の美しき復讐劇『リベンジ』をおさらい
世界的に著名な人気冒険家で、人気テレビ番組のホストも務めるエメット・コール博士がアマゾンの奥地で消息を絶った。失踪から6カ月後、博士の現在地を示すビーコンが突然鳴り響く。そこで、博士の妻テスは、捜索の模様をカメラ・クルーが撮影する密着取材を受け入れ、息子のリンカーン、番組プロデューサーのクラーク、コール一家と幼少のころからの知人リナなどを伴って、アマゾンへと飛ぶ。博士が乗っていた船マガス号を発見し、順調に行くかのように思えた捜索だったが、船内に封印されていた“あるもの”を開けた瞬間、彼らの運命が狂い始める―。
本作の面白さは、何と言っても、ペリ監督が得意とするPOVによるサスペンスフルな映像と物語だろう。視点を主観にすることによって、その臨場感や恐怖感が倍増するのはもちろんだが、出演者たちがパニックになれば、目の前で何が起きているのかわからず、観ている側もドキドキもやもや。この絶妙な一体感は本作ならでは!
また、画面分割を多用し、1人が助けを求めているのに、1人は何もできず、もう1人には背後から忍び寄る影が…といった具合に、まさにその瞬間、キャラクターたちに起こっている出来事を同時に映し出すことでハプニング度が倍増。さらに、回を重ねるごとに、視聴者を驚かせる仕掛けや、博士失踪の事実、捜索隊一行の人間関係、“あるもの”の真実等、様々な謎が解けては増えていきと、『パラノーマル・アクティビティ』に代表されるPOVが好きな人には、垂涎ものの1本となっている。
そして、製作総指揮にスティーヴン・スピルバーグが名を連ねるだけあって、アマゾンというジャングルを舞台に、『ジュラシック・パーク』を彷彿とさせるサバイバルが繰り広げられる。それはときに、独特の気候だったり、生態環境だったりと、自然の猛威が相手ゆえ、怒ることのできないイライラが募っていく。それは喧嘩や衝突を呼び起こし、物語はよりヒートアップ。
スピルバーグの壮大感と、ペリならでは恐怖が組み合わさり、未知なるドラマとなった『ザ・リバー呪いの川』は、ドラマ専門の映像配信サイト「ドラMAXアリーナ」にて第1話無料配信中だ。