「自分の毛を抜きたい…」精神疾患と向き合う、勇気ある女性が記録した6年半

2007年から6年半に渡り、自分自身を撮影し続けた女性がいる。彼女はRebecca Brown氏。抜毛症に苦しんできた女性だ。
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抜毛症とは、不安などがあると自分の髪の毛を引き抜かずにはいられない精神疾患。時には頭皮の一部の髪が、すっかりなくなるほど引き抜いてしまうこともあるという。精神的ショックやストレスが原因だとされている。
Brown氏はすでに症状の出ていた14歳のころから、自分自身を写真に収めてきた。その写真は時系列に並べられ、動画としてユーチューブに投稿されており、途中からウィッグも着用している。
動画にはその時期の出来事が文字で浮かび上がっては消えてゆく。最初の数年間では、「テスト勉強のストレスで毛髪の半分を失う」「初めてのまともな彼氏」などの文字が浮かび上がる。そして次第に彼女の顔は、もう一つの症状「ダマティロマニア(強迫観念的な皮膚自傷行動)」によって傷が目立つようになる。
そしてとうとう2011年になると「うつ病と診断される。自殺願望あり」という文字が浮かぶ。この時期にも消えない微笑みは「偽物だ」と彼女は語る。彼女はコメント欄に、この動画への思いをこのように記している。
「美しさとは目で見えるものがすべてではない。自分の髪や肌の状態よりも、私にはもっと価値がある。みんなが動画を見て、外見の中に閉じ込められた少女を見つけてくれるといい」。
この動画は6月8日に投稿されてから、様々な米メディアで「勇気ある女性の動画」として紹介された。7月9日には再生回数200万回、12日には400万回、16日には500万回と、投稿から1ヵ月以上が経った今も再生回数を増やしている。