俳優ロビン・ウィリアムズが死去、ケヴィン・スペイシーからの追悼コメントも

映画『いまを生きる』(90)や『グッドウィル・ハンティング/旅立ち』(98)などで知られる俳優でコメディアンのロビン・ウィリアムズが現地時間8月11日、米カリフォルニア州マリン郡にある自宅で死去した。享年63歳。郡当局は自殺の可能性があるとして、調査しているという。
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ロビンは11日正午前、カリフォルニア州サンフランシスコの北に位置するティブロンの自宅で、意識不明の呼吸停止状態で発見されたそうだ。緊急通報を受け、郡の保安官事務所と緊急救命隊が対応に当たったが、12時02分に死亡が宣告されたと、E!Newsは伝えている。
マリン郡の検視当局では窒息による自殺の可能性があると見ているが、現在、死因について調査を続けており、検視解剖と毒物検査を現地時間12日に予定しているという。
ロビンの代理人の声明によると、ロビンは最近重度のうつ状態だったそうだ。ロビンは去る7月には過去のアルコール依存症がぶり返さないようにと、自発的にリハビリ施設に入所したと伝えられた。
ロビンの妻スーザン・シュナイダーは声明の中で「今朝、世界は最も愛されるアーティストであり、最も素晴らしい人間の一人を失い、私は夫であり親友を失いました。悲しみで打ちのめされています」と語り、「皆さんがロビンの死ではなく、彼が大勢の人々に与えることのできた無数の喜びと笑いに注目してくださることを願います」と伝えた。
ロビンの訃報を受け、ツイッターなどのソーシャルメディアを通し多くのセレブが哀悼の意を示している。コメディドラマ『クレイジーワン ぶっ飛び広告代理店』でロビンの娘を演じた女優サラ・ミシェル・ゲラーは、2人の写真を1枚の写真にまとめてツイッターに掲載。俳優でコメディアンのスティーヴ・マーティンは、「ロビン・ウィリアムズの死にこれ以上ないほど愕然としている。彼は高潔で才能に溢れ、演技のパートナーだった。心から純粋な人だった」とツイートした。
また俳優のケヴィン・スペイシーは「ロビン・ウィリアムズは世界を笑いの渦に巻き込むと共に、考えることをさせた。私はそれを忘れず、称える。偉大な人物であり、アーティストで友人だ。彼がいなくなり、果てしない寂しさを味わうだろう」と語った。
ほか、ゴールディー・ホーンやシェール、マンディ・ムーア、ジョン・ステイモス、クリス・コルファーなど、様々な分野で活躍するセレブたちがそれぞれの思いや哀悼の意を表している。
ロビンはスタンダップ・コメディアンとして活躍した後、コメディドラマ『Mork and Mindy(原題)』で脚光を浴び、映画『ポパイ』でスクリーン・デビュー。以後、コメディからシリアスドラマまで、あらゆるジャンルの映画で才を発揮し、映画『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』では、アカデミー賞助演男優賞を獲得した。