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田んぼがキャンバスに…日本中に広がる「田んぼアート」が近代アートとコラボ

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「田んぼアート」:絵が浮かび上がってきた
「田んぼアート」:絵が浮かび上がってきた※「野間土プロジェクト」のホームページで紹介された写真のスクリーンショット

 田園に描かれた大きな絵。これは筆で描いたものでも、着色したものでもない、稲の自然な色彩が織りなす「田んぼアート」だ。近年誕生したものではないものの、今年9月に行われた福島県相馬市の「田んぼアートプロジェクト」では、約半年かけて育てた稲にプロジェクションマッピングを投影。日本で初めての試みとなった。

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 福島の食の安全性に対する不安を最小限にとどめ、農業復興に貢献する目的で設立された「野間土(のまど)プロジェクト」により、昨年末から立ち上がったこの企画。大震災の際に津波で流れてしまい荒廃した田んぼを、土壌の放射能調査をした上で利用することとなった。

 5月の田植えに合わせ3月から着手された作業ではまず、色に変化をつけるため6種の異なる種籾を使用し、手作業で種まきを開始。野間土のシンボルである馬のマークをプロジェクターで投影し印を付けた後、「NPO法人有形デザイン機構」の協力の元、学生ボランティアや、地元の農家・住人の手によって綿密な計画に沿って苗の田植えを行い、着実に稲を育て上げた。

 この田植えのモデルとなったのが、「田んぼアートの村」で知られる青森県田舎館村。20年以上も「田んぼアート」を毎年行っており、“キャンバス”となる田んぼの隣に高台を設置。スケールの大きいアートと雄大な景色を共に堪能できる観光スポットとなっている。

 そして迎えた収穫の時期。根気よく丁寧な草刈などの手入れを続けた結果、約1100平米の田んぼに巨大な絵が浮かび上がった。舞台、コンサート等の映像デザインを手掛ける制作会社と手を組んだこの映像では、夜の田んぼに神秘的な色彩が映し出され、第1産業と近代アートのコラボレーションを実現している。

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