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高良健吾「演じていて楽しくないと感じた」20代半ばまでの俳優人生を振り返る

映画

高良健吾「今までこの役を準備していたのかも」 『悼む人』主演への強い思い
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 映画『悼む人』の完成報告会見が1日、都内にて行われた。会見には、主演の高良健吾ならびに石田ゆり子や貫地谷しほり、椎名桔平、大竹しのぶら出演した俳優陣、原作者の天童荒太、監督の堤幸彦が一堂に会した。

【関連】『悼む人』完成報告会見 フォトギャラリー

 本作は、天童荒太が7年の歳月を費やして書き上げ、2008年第140回直木賞を受賞した70万部を超えるベストセラー「悼む人」(文藝春秋刊)を堤幸彦の手により完全映画化したもの。主人公の「悼む人」坂築静人と彼を巡る人々が織りなす生と死、愛と憎しみ、罪と許しのドラマを描く。

 会見で主演の高良は、演じた役柄について「客観的に見れなかった。10代後半から20代中盤までとにかく死んだり人を殺したりする役が多く、演じていて楽しくないと感じることもあった」と心情を吐露。「そうした経験があったので静人の行為が腑に落ちました」と思いを語り、「今までこの役を準備していたのかもしれない」と感じたという。堤監督は本作に対して「キャリアを一回横に置いて、真摯に向き合った」とコメント。撮影については「撮りたいな、と思ったものは全てクリアした」と述べる一方、編集は何パターンも作って悩んだと苦労を明かした。

 原作者の天童は、監督らの計らいにより、作品編集で意見を交わす場にも参加したと明かしている。「もう7、8回見ていますが、そのつど涙を抑えることができませんでした。多くの死を扱っているものの、伝わるものは崇高な映像美や俳優人生をかけるようなキャストの奇跡的な演技を通じて感じる、生きていることの尊さ」と語り、「海外の方々にも伝わり、人類の宝になる」と本作をアピールした。

 映画『悼む人』は、2015年2月14日よりロードショー。

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