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「騒音に囲まれると太る」専門家が指摘 うるさい環境と健康の関連を説明

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騒音は人を太らせることが判明!
騒音は人を太らせることが判明!(C)AFLO

 現代の騒音に囲まれた生活と、その他の健康面でのリスクの関連を指摘する専門家が増えている。高血圧や心臓疾患、脳卒中のリスクが叫ばれてきた中で、先週初めて指摘されたのは、騒音と肥満との関連性だ。スウェーデンの権威ある研究機関カロリンスカ・インスティテュートの研究者たちが、混雑する道路付近の住民は静かな地域で暮らす人々よりも太りやすいという研究結果を発表した。

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 「騒音はストレス要因の一つで、神経システムやホルモンバランスに大きく影響を及ぼす」と語るのは、ロンドン大学で精神医学を教えるステファン・スタンスフェルド教授。「私たちの体は騒音、特に危険な状況を示す様な音に対して反応する様にできている。この逃避反応を起こすホルモンは、危険を回避するためのもの。また、こうしたホルモンは心拍数や血圧を上げる働きも持っており、緊急で体に脂肪を蓄えるよう働きかける」と仕組みを説明する。

 またインペリアル・カレッジ・ロンドンのアナ・ハンセル博士は「問題は音量だけではない」と話す。小さな音でも不快な騒音であれば、細胞レベルで人体の健康に外を及ぼすという。「音量はもちろん重要だが、何を不快な音とするかは人によって異なり、主観的なもの。例えば、子どもの元気な声は親にとっては喜びかもしれないが、ご近所にとっては辛いこともある」。

 2011年に「ヨーロピアン ハート ジャーナル」では、近隣の道路での音量が10デシベル上がると、65歳以上の人が脳卒中になる可能性が25%以上上がるという研究結果が発表。また2013年、インペリアル・カレッジ・ロンドンとキングス・カレッジ・ロンドンは、ヒースロー空港付近の住民が死期を早めている危険性を指摘している。

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