性転換した女性に子供が示した反応は…「なりたい自分があるべき姿」

元米国を代表する陸上競技選手のブルース・ジェンナーが性転換し、ケイトリン・ジェンナーとなった件が広く議論を呼んでいる。彼女はキム・カーダシアンの義父でもあり、現在注目を集めている存在だ。そんな中、海外メディアShe Knowsは子ども達に対し、彼女の変化に関して意見を聞くビデオを作成。性転換前のブルースの写真、そして転換後のケイトリンの写真の2枚を見せ、この2人が同一人物であることを告げた。
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最初、子ども達からは好奇心いっぱいにいろいろな質問が飛び出した。そして彼らはその後、徐々に内容を受け入れたようだった。そこで、彼女の性転換に関するSNS上でのコメントをポジティブなものからネガティブなものまで読み上げてみると、それに対し子ども達は一転してとても冷静に、鋭い洞察力を感じさせる言葉を発した。
「(ネガティブなコメントを寄せている人は)ただ変化が怖いだけだよ。変わってしまうと自分自身がその中でうまくやって行けるかわからないから、全て今のままでいて欲しいと思っているんだよ」とある男児。
また、ある女児は「大きく変わることを選んだ彼女を見て、たぶんちょっと圧倒されてるんじゃないかな。(ネガティブなコメントを寄せている人は)なりたい自分になる、っていうことがよくわからないんだと思う」。
さらに、自身を受け入れるという大きなテーマに帰結する子どもも。「ありのままの自分でいることは大事。もしそうじゃなかったら、自分はだれなの?」「なりたい自分が、そうあるべき姿よ」。
こうしたトランスジェンダーの話題がメインストリームで語られるようになったのはここ数十年のことに過ぎないが、こうした子ども達の反応は彼らが全く新しい世代であることを明らかにしている。