『ゴーン・ガール』に続く著作が映画化 S・キングも唸らせた女流作家の魅力とは

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映画『ゴーン・ガール』の原作者で知られる女流ミステリー作家ギリアン・フリンの新たな長編『冥闇』を映画化した『ダーク・プレイス』が6月に公開される。著書が相次いで映画化されている彼女の魅力を、シャーリーズ・セロン、クロエ・モレッツと、ジル・パケ=ブランネール監督が語った。
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ミステリーの名称スティーブン・キングから「恐るべきデビュー作」と絶賛された『KIZU‐傷‐』でデビューするや数々の賞を受賞したギリアン。三作目『ゴーン・ガール』、そして二作目である本作と続けて作品が映画化されている大注目の作家だ。
主演を務めるシャーリーズは、ギリアンについて「彼女が持っている感性がとても好き」と語る。また、クロエは「『きっとここがクライマックスね』と思って気を抜いた瞬間に、全然予測しないことがやってくるの。でもその展開が巧妙に描かれているから、どんな残酷なことが起こったとしても、その続きを知りたくなる」と作品の魅力を分析。
ブランネール監督は、「彼女の作品で好きなところは登場人物たちがさまざまな感情を持ち合わせていること。エンタテインメント要素と鋭さの両方を持ち合わせているのが魅力であり、そこが映画的だとも思う」と絶賛する。
そんなギリアンは本作で、誰しもが抱えている心の闇を描き出す。1985年、母親とその娘2人が惨殺される殺人事件が起こる。犯人として逮捕されたのは15歳の長男ベン。生き残った末っ子の少女リビーが兄の犯行を証言し、ベンは終身刑を宣告された。時は経ち、31歳になったリビーに、有名事件の真相を追う“殺人クラブ”から招待状が届く。彼らは事件について語れば謝礼を支払うと申し出る。そして生活に困っていたリビーは、忌まわしき事件の真相を探り始める…。
映画『ダーク・プレイス』は6月よりTOHOシネマズみゆき座ほかで全国ロードショー。