菅田将暉、『あゝ、荒野』主演決定! 韓国の名優と異色タッグで寺山修司作品に挑む

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日本のアングラ文化を創造し、今なおサブカルチャーの先駆者として注目され続けている寺山修司の傑作小説『あゝ、荒野』が、菅田将暉とヤン・イクチュンのW主演で映画化されることがわかった。
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本作は、寺山修司が遺した唯一の長編小説を時代設定を変えて映画化した青春ドラマ。2011年には、松本潤主演、蜷川幸雄演出による舞台化もされ、大きな話題となった。
物語の舞台は近未来の新宿。少年院上がりの新次(菅田)と、吃音と赤面対人恐怖症に悩む“バリカン”(ヤン)は、ボクシングジムで運命の出会いを果たす。彼らは、社会に見捨てられ、もがきながらも友情を育み、ボクサーとしての道を進んでいく。監督は、菅田とは二度目のタッグとなり、『二重生活』でその演出手腕が高い評価を得た岸善幸が務める。
菅田は、本作に出演するに当たって「ボクシングに挑戦するため、人生で初めて体を鍛えています」と明かす。そして、「男ならではの闘争心や肉体的痛みを表現する作品は初めてなので、今世紀最大に疲弊して、今しかできない脂っこい作品にしたいです」と意気込んだ。
一方、韓国映画『息もできない』で世界各国の映画賞を総なめにし、絶大な人気を誇るヤンは、「ボクシング、言語の壁、その他学ぶべきこと、やるべきことが山積みの中、緊張とやり通せるか不安を感じているのは事実です。しかし、それらこそ、この作品に参加する過程でしか味わえない、素晴らしい映画的、ドラマ的な要素の一つと感じています」と本作への思いを語った。
映画『あゝ、荒野』は、2017年全国ロードショー。