プリンス・ジャクソン「大人扱いしてくれた」、父マイケル・ジャクソンを回顧

2009年に急逝した人気歌手マイケル・ジャクソンには3人の子供がいるが、長男で現在19歳になるプリンス・ジャクソンが珍しくインタビューに応じ、米Los Angeles Times紙に父マイケルや音楽に対する思いなどを語ったという。
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マイケルが死去した当時、12歳だったプリンス。米カリフォルニア州エンシノにあるマイケルの邸宅ヘイヴン・ハーストを案内しながら、「僕が音楽やダンスをすると誰もが思っている」と笑いながら話し、どちらもできないということを認めたという。そうは言っても「音楽は僕の人生の大きな部分を占めている」とプリンス。「僕という人間が形成されたのは、音楽一家の家族のおかげだ。だけど僕はずっと制作をやりたいと思っていた。父が僕に将来何をしたいのか尋ねると、僕はいつだって制作と監督と答えたよ」と語ったという。
その夢を実現させたプリンスは今年初め、自身の制作会社を設立。“キング・オブ・ポップ”の異名を持つ父マイケルへのオマージュとして、屋号を“キングの息子”の「King’s Son Productions」にしている。
プリンスはマイケルに、「誰も信じてはいけない」と業界について警告されたという。「聞こえは良くないけど…、多くの人がそれぞれの思惑を抱えている。父はいいアイデアに聞こえるというだけで人を信用してはいけないと言った。自分でリサーチしろとね。僕たちの素性だけを理由に、(自分や妹弟と)交流したがる人が大勢いるんだ」。
「父は僕と話す時、大人扱いしてくれた。マスクをする理由は父の影響なく自分達の人生を送ってほしいからと説明してくれた」とプリンス。マスクをしていると気づかれずに、外出できることが多かったそうだ。
幼くして父を失ったプリンスだが、会社のロゴなど、マイケルの影を自分の人生のあらゆることに忍ばせることで、マイケルを失った悲しみに対処しているという。