レオに続け!『イングロリアス・バスターズ』女優メガホンのドキュメンタリー映画公開

近年、レオナルド・ディカプリオ主演のドキュメンタリー映画『地球が壊れる前に』のように、海外を中心にいわゆるセレブたちが、自身のネームバリューも活用して、環境問題について情報を世界に発信している。そんな中フレンチセレブの女優がメガホンを取ったドキュメンタリー映画『TOMORROW パーマネントライフを探して』が12月23日より、日本公開を迎えた。
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フランスで公開されるや熱狂的な口コミが広がり、観客動員数は110万人を突破する大ヒットを記録し、フランスで最も権威のあるセザール賞ベストドキュメンタリー賞にも輝いた本作。
2012年、権威ある学術雑誌「ネイチャー」に21人の科学者たちが、今のライフスタイルを続ければ、人類は滅亡するという論文を発表。本作で監督を務めた女優のメラニー・ロランは共にメガホンをとった活動家・ジャーナリストのシリル・ディオンから妊娠中にこの事実を突きつけられたという。
研究論文を読んで以来、ポジティブな映画を目指すことこそが重要だと考えるようになったといい「その想いが大きな原動力になっていった。女優として抜けられない仕事もあったけれど、この映画にとことん打ち込めるよう、いくつかの仕事をキャンセルしたくらいよ」と当時を振り返っている。
映画には「農業」「エネルギー」「経済」「民主主義」「教育」の5つの分野を渡り、パーマカルチャー、トランジション・タウン、ゼロ・ウェイストなど、世界中の新しい取り組みを行っているパイオニアたちが続々と登場。効果的に挿入される、手描きの図解やイラストも楽しく、旅で出会った自然の美しさ、そこに生きる人々のひたむきな表情や無邪気な子供の笑顔に胸を打たれる。
メラニーは「誰だって大変なことは率先してやりたいとは思わないでしょう。問題を対処するだけの力を得るためには出来るだけ、取っつきやすく、しかも楽しんでできる解決法が必要だと思うのよ。」と話し、本作をきっかけに、多くの人々に幸せなライフスタイルについて考えてほしいとコメントしている。
『TOMORROW パーマネントライフを探して』は12月23日より全国順次公開。