中村悠一&寺島拓篤、アトム前日譚にプレッシャーも「単体としても楽しめる作品に」

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声優の中村悠一、寺島拓篤、井上雄貴と佐藤竜雄監督が27日、NHK放送センターで行われた、アニメ『アトム ザ・ビギニング』試写会に出席。世界に誇る日本のアニメとして名高い『鉄腕アトム』の前日譚を描いた本作への思いを語った。
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本作は、月刊「ヒーローズ」で連載中の、“鉄腕アトム”誕生までを描いた同名コミックをアニメ化。企画監修を『踊る大走査線』『PSYCHO‐PASS サイコパス』の本広克行、ストーリー監修を手塚眞、ゆうきまさみ、監督を『モーレツ宇宙海賊』の佐藤が務める。
アニメ化に当たって、佐藤監督は、「原作では、AI、そしてロボットを作っているお茶の水も天馬も、本体が何を考えているのかはわからないこと、そしてその怖さが描かれていると思いますが、今回はそこまでは描かずに、2人の夢やA106の成長がメインになっている」とその構想を明かした。
その手で「神」を作り出したいと考える天才・を担当する中村は、「アトムは、リアルタイムで観ていた世代ではないけれど、小さいときから知っていた作品です。その前日譚をやらせていただけることは感じ入るところがあり、責任やプレッシャーは感じています」と本作への思いも吐露すると、自身の演じる天馬については「非常に強い人間だと思うんです、今のところは。信念を曲げないし、面白い人間。心の揺らぎがないので、演じるのはやりやすい」と語った。
一方、その手で「友」を作り出すことを夢見るお茶の水博士を演じる寺島は、「(アトムは)アニメの元祖ともいっても過言ではない作品なので、意識することはありますし、どうしても頭の中にあのアトム、あのお茶の水博士、あの天馬博士は思い浮かびます。でも、今、この作品で描かれているお茶の水、天馬、A106を演じていければ」と意気込み、「同じようで違う。違うようでやっぱり同じという不思議な部分が成立していることが成功だと思いますし、単体としても楽しめる作品になればと思っています」とアピールした。
アニメ『アトム ザ・ビギニング』は、NHK総合にて4月15日より毎週土曜23時から放送。