土屋太鳳、最優秀新進女優賞受賞に涙 「出会った全ての人、時間に心から感謝」

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女優の土屋太鳳が、18日開催の映画ファンの祭典「第27回映画祭 TAMA CINEMA FORUM」の第9回TAMA映画賞授賞式に出席。最優秀新進女優賞を受賞した喜びを語ったほか、涙を浮かべて「出会った全ての人、全ての時間に心から感謝を伝えたいです」と述べた。
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土屋は今回、『トリガール!』や『PとJK』『兄に愛されすぎて困ってます』『金メダル男』の演技が評価され、石橋静河とともに同賞を獲得。最優秀男優賞では浅野忠信(欠席)と池松壮亮がそれぞれ受賞した。
シースルーのブラックドレスで登場した土屋は、「観客の心をわしづかみにした」と祝いの言葉を受け、笑顔で挨拶。しかし「映画の扉を叩いて12年、これまでたくさんの言葉に出会いました。心からあふれる言葉もあれば、冷たい心えぐる言葉もあって……」と言い、感極まったのか、目にうっすら涙を浮かべた。そして「いつの間にか凸凹な心になっていましたけど、今回受賞で受けた言葉は『それでいいんだよ』と包み込んでくださるような、これからの自分の背中を教えてくださるような言葉でした。作品を通じて出会った全ての人、全ての時間に心から感謝を伝えたいです」と話し、会場から万雷の拍手を受けた。
将来は「どんな役でも演じきれる女優になりたいです。静かな役でも、激しい役でも人としての野生を感じられる演技を目指したいです」と目標を口に。また今後は映画『8年越しの花嫁 奇跡の実話』に出演することに触れ、「ぜひ、ぜひ、ぜひ!ぜひ!ぜひ!見て頂けると嬉しいです!」とアピール。観客の笑いを誘った。
『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』や『続・深夜食堂』『デスノート Light up the NEW world』などの演技が認められた池松は、黒髪をバッサリ刈り込み、坊主姿で登壇。会場からどよめきが起きた。池松はトロフィーを抱えて「自分には恐れ多い賞で、坊主にしてきました」とジョークを飛ばし、本授賞式で最優秀作品賞に選ばれた主演作『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』に言及。「個人的にはこの作品に思い入れがある。この作品で賞を頂けるのが嬉しい」と喜びをあらわにした。
続けて池松は「こんなめでたい場で言うのも何ですけど…」と日本映画界への思いを吐露。「どんどん日本映画が苦しくなっているのは誰の目にも明らか。こんなご時世に映画をやってていいのかと思うことも、悲観的な人間なので、正直あります。なんか…人の心に届かない映画を何本作っても同じ。一本一本こだわって作っていきたい」と決意を固めた。
■第9回TAMA映画賞 受賞一覧
・最優秀作品賞
『散歩する侵略者』
『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』
・特別賞
湯浅政明監督、及びスタッフ・キャスト一同 (『夜明け告げるルーのうた』『夜は短し歩けよ乙女』)
富田克也、及びスタッフ・キャスト一同 (『バンコクナイツ』)
・最優秀男優賞
浅野忠信
池松壮亮
・最優秀女優賞
満島ひかり
長澤まさみ
・最優秀新進男優賞
間宮祥太朗
高杉真宙
・最優秀新進女優賞
石橋静河
土屋太鳳
・最優秀新進監督賞
菊地健雄監督 (『ハローグッバイ』『望郷』)
瀬田なつき監督 (『PARKS パークス』)