『ビガイルド』ソフィア監督こだわりの撮影法が明らかに メイキング写真公開
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ソフィア・コッポラ監督の最新作『The Beguilud/ビガイルド 欲望のめざめ』から、メイキング写真が公開された。コッポラ監督やスタッフのこだわりが詰まった撮影方法が、一部明らかになっている。
【写真】『The Beguilud/ビガイルド 欲望のめざめ』メイキング写真ギャラリー
1864年を舞台とする本作は、南北戦争から隔離されたヴァージニアの女子寄宿学園で暮らす7人の女性たちと、負傷した北軍兵士マクバニー(コリン・ファレル)が織りなす愛憎劇を描く。
コッポラ監督と長編映画で初のタッグを組んだ撮影監督のフィリップ・ル・スールは、ウォン・カーウァイ監督の『グランド・マスター』でアカデミー賞撮影賞にノミネートされた実力派。ル・スールは「ソフィアと製作のユーリー・ヘンリーはフィルムで撮影する決断をし、私もそれに大いに賛成したよ。それから古い映画で使われた1.66:1の画面アスペクト比を採用した。ボディーランゲージがよく見えるようにね」と明かす。
さらに、衣装デザインのステイシー・バタット、プロダクションデザインのアン・ロスと共に、映画の色調とその表現方法に関しても密に話し合ったという。1864年の南北戦争まっただ中という本作の時代設定は、電灯照明が導入される10年以上前の話であるため、日光を最大限活用した撮影法を採用。自然光が足りない時は、当時の寄宿学園で手作りし、手元に置いていたであろうロウソクや、時にはスタジオの近代的な照明で補った。
こだわり抜いた撮影方法について、コッポラ監督は「ヴィンテージのレンズとフィルムを使って撮影できてすごく満足よ。どんどん珍しくなっているから」とコメント。また「見た目は、柔らかく薄絹がかかっているように見せる一方で、強い日差しを受けて暑く煙立つ土地の雰囲気も出さなくてはならなかった。そこに性的な抑圧も加わって、登場人物たちはどんどん息苦しくなっていくのよ」と解説している。
本作に出演した若手女優エル・ファニングは「100ロール目を達成した時、お祝いしたのよ。フィルムで撮る現場は久しぶりだったわ」と話しており、フィルムでの撮影を楽しんでいたようだ。
映画『The Beguilud/ビガイルド 欲望のめざめ』は2月23日より全国公開。
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