羽生結弦、連覇の偉業達成したオリンピックは「人生そのもの」

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平昌オリンピックのフィギュアスケート男子の金メダリスト・羽生結弦が27日、日本代表選手団の帰国報告会に宇野昌磨らフィギュアスケート陣と共に登場。66年ぶりの連覇を成し遂げた五輪は、自身にとってどんな存在なのか問われて「人生そのものだった。全てを懸けました」と話した。
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フィギュアスケート男子のソチ五輪王者として平昌オリンピックに臨んだ羽生。来場者で一杯になった帰国報告会に登場すると、一際大きい声援を受けた。
羽生は今回、大会直前に右足首をケガをするも、痛み止めを飲んで強行出場。無理をした自らの決断について「靭帯だけだったらすぐ治ったと思う。いろんなところを痛めすぎて(一番ケガした部位は)どこだか分からない。(今は)ちょっと休みたいな、という気持ちはある」と本音を吐露。「ただ、休むといっても治療ってそんな簡単なものではない。リハビリも大変になると思う。またそれも苦しみながら頑張る」と意気込んだ。
自身の人生に大きな影響を与えた五輪。どれだけ大事な存在なのか質問されると「スケート人生だけじゃなく、これからの人生も懸けた結果がこの金メダル。こうやって皆さんが喜んでくれるのがすごくうれしい。その喜びが自分の喜びにもなっている。本当に、(ファンなどに向けて)“ありがとう”という言葉が一番伝えたい言葉」とコメント。さらに「(五輪は)人生そのものだった。全てを懸けました。足がどうであれ、気持ちがどうであれ、心臓がどうであれ、全てを懸けないと勝ちきれないと分かっていた。それを勝ち取ったのも自分の人生。人生の全てがそこにかかったと思う」と語り、充実感を漂わせた。
同種目で銀メダルを手にした宇野は、会場の熱気を受けて「これだけの皆さんに見ていただけたと思ってうれしい」とニッコリ。五輪を通じて「今まで僕がやってきたこと、練習してきたこと、どの状態でも全力を尽くすことが間違っていなかった。常に100%でやり続けることが正解だと思った」と笑みをこぼした。
日本選手団・応援団長の松岡修造は、本帰国報告会で選手たち一人一人に至近距離で熱いインタビューを敢行。リハーサル時もハッスルし、本番さながらのトークを展開して会場の笑いを取って、寒い中、選手たちを長時間待つ来場者の労をねぎらった。