『炎のランナー』続編、主人公の“その後”を描く『最後のランナー』公開

世界中を感動に導き、アカデミー賞4部門を制した不朽の名作『炎のランナー』のその後を描く映画『最後のランナー』の公開が決定。再び信念のために“走る”主人公の姿が描かれたポスタービジュアルが解禁となった。
【写真】映画『炎のランナー』フォトギャラリー
1924年に開催されたパリ・オリンピックを題材に描かれた『炎のランナー』。主人公であるふたりのアスリートの内なる信念と尊厳に光を当て、とりわけ宣教師の息子であるエリック・リデルが、宗教上の理由で日曜日に行われる試合を辞退し、その後の400メートル走で優勝に輝くエピソードは、多くの映画ファンの胸に熱く刻まれた。
しかしリデルには、知られざる“その後”の物語がある。オリンピックで金メダルを獲得した彼は、宣教師として生きる道を選び、中国の天津へ渡っていた。1937年に日本軍が天津を占領すると、外国人を取り巻く状況が悪化。リデルは大勢の欧米民間人と共に収容所に入れられてしまう。過酷な抑圧と体調不良に苦しむリデルは、“走る”ことで不屈の情熱と信念を示し、仲間や子供たちに尊い希望をもたらしていく。やがて彼は、命を懸けた最後のレースに挑むことに。
無限の可能性を秘めた若きランナーは、なぜアジアの新天地へと旅立ったのか。本作はその真実に迫り、リデルの軌跡を今に伝える感動作となっている。
リデルを演じるのは、『恋におちたシェイクスピア』『エリザベス』などのジョセフ・ファインズ。実力派俳優が、アスリート引退後も信仰を貫いて走り続けた聖職者を、繊細にして力強く体現。監督はマイケル・パーカーとスティーヴン・シンが担当し、撮影は『エグザイル/絆』『冷たい雨に撃て、約束の銃弾を』のチェン・チュウキョンが手掛ける。
映画『最後のランナー』は、7月14日より全国公開。