塚本晋也監督、初の時代劇『斬、』11月公開 池松壮亮×蒼井優共演

塚本晋也監督が、池松壮亮と蒼井優が共演する映画『斬、』で、初の時代劇に挑むことが明らかになった。塚本監督は「一本の刀を過激に見つめるひとりの若い浪人の姿を通して、過去から今という時代に斬り込んでくる作品になったと思います」と手応えを語っている。
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本作は、塚本監督が、出演・脚本・撮影・編集・製作を務める完全オリジナル作品。250年にわたり平和が続いてきた国内が、開国するか否かで大きく揺れ動いていた江戸時代末期の江戸近郊の農村を舞台に、時代の波に翻弄されるひとりの浪人と彼に関わる人々を通して、生と死の問題に迫る。
主演の池松は、本作で文武両道で才気あふれる浪人を渾身の力で演じる。浪人の隣人である農家の娘を演じる蒼井は、不穏な時代に精一杯生きる農家の娘を凛とした美しさで体現。共に本作で初めて塚本作品への参加を果たす。
池松は「これまでの俳優人生の中でもかけがえのない作品に出会えたと思っています。この世界の悦びと、同じ数だけある痛みを、11月24日、塚本晋也監督が見せてくれると思います」とコメント。蒼井は「15歳の私が映画を好きになったきっかけの1本が、塚本監督の「双生児」でした。その塚本監督の下、3週間という短い期間でしたが、映画作りに本当に大切なものだけに支えられた現場は、私にとってこの上なく幸せでした」と振り返っている。
ほかのキャストには、『BULLET BALLET バレット・バレエ』『野火』に続いて塚本作品への参加となった中村達也、オーディションで多数の候補の中から抜てきされた映画初出演の新人・前田隆成が決定している。
映画『斬、』は11月24日より全国公開。