『西郷どん』29話、薩摩に戻った吉之助に糸との再婚話が持ち上がる

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NHK大河ドラマ『西郷どん』、今週放送の第29話「三度目の結婚」では、禁門の変、長州征伐で名を挙げた吉之助(鈴木亮平)が1年ぶりに薩摩に帰る。すると薩摩では、吉之助の再婚の話で盛り上がる。鈴木は「揺れ動く時代の裏で、“家族”がテーマとなる回です」と29話を紹介する。
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薩摩に戻った吉之助に周囲は「薩摩を代表する男に早く嫁を!」と騒ぎたて、花嫁候補が西郷家に押し寄せる。そんな中、一蔵(瑛太)の妻・満寿(美村里江)が糸(黒木華)を吉之助に引き合わせる。
糸は一度結婚したものの離縁して実家に戻っていた。吉之助の妹・琴(桜庭ななみ)も乗り気で再婚話を推し進めようとするが、糸は「自分は吉之助にふさわしくない」と固辞する。
鈴木は「愛加那さんを思い、糸さんの心を思い、ひとりの男として人間として、吉之助は自分の心に向き合います。このご縁とタイミングは、それぞれの人生をどう転がすのか?」と吉之助の再婚について語り、一方「一蔵どんとのシーンの中では、薩長同盟へのビジョンを吉之助がさらりと告げるという、実は重要なフレーズも出てきます」と見どころを紹介している。
先週放送の第28話「勝と龍馬」では、禁門の変で長州を破った幕府は勢いにのり、さらに「長州を征伐せよ」という勅命が下り、一橋慶喜(松田翔太)は戦の準備を進める。吉之助は、慶喜からの書状を持ち勝安房守(遠藤憲一)に会いに行く。そこには、弟子の坂本龍馬(小栗旬)もいた。勝は吉之助に「長州と戦をしている場合ではない。幕府なんかは見限ってよい」と説く。
慶喜から幕府軍参謀を命じられた吉之助は、「この戦は戦わずして終わらせる」と宣言。吉之助は岩国に、幕府軍からの要求を記した申し状を携えて単身乗り込み、岩国領主・吉川監物(猪野学)と対面する。その席で吉之助は、先の戦で負傷し薩摩藩で手当てをしていた長州兵たちを返還し、吉川は感銘を受ける。その後長州藩主より幕府軍の申し状に従うとの書状が届き、戦は回避できた。
だが慶喜は「お前のやったことは幕府への裏切りだ」と叱責。吉之助は、民のために働くのが真の政だと主張し、「あなた様がなさろうとしているのは腐った政」と、徳川家や幕府のことだけを考えようとする慶喜を強く批判。慶喜は切腹を命じるが、吉之助は「昔の縁は断ち切りました」と慶喜の元から去っていく、という内容だった。
大河ドラマ『西郷どん』第29話「三度目の結婚」は、NHK BSプレミアムにて8月5日18時、総合テレビにて20時放送。