樹木希林「黒木華は一番理想的な役者の姿」インタビュー映像解禁

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女優の黒木華が主演を務める映画『日日是好日』から、9月15日に逝去した樹木希林のインタビュー映像が到着。映像の中で樹木は、自身の役作りなどを語りながら、主演の黒木を“理想的な役者”と絶賛している。
【写真】樹木希林『日日是好日』インタビュー映像解禁
本作は、森下典子のエッセイ『日日是好日 「お茶」が教えてくれた15のしあわせ』(新潮文庫刊)を、主演に黒木、共演に樹木、多部未華子を迎えて映画化。20歳で茶道を始めた主人公の典子(黒木)が、就職、失恋、大事な人の死を経験し、成長していく姿を描いていく。
このたび公開されたインタビュー動画は、2017年12月ごろ、樹木の出演シーンがオールアップした際に撮影されたもの。まず、タダモノではないと噂のお茶の先生を演じるにあたり、最初は「大変かなと思った」ものの、原作者の森下典子と接することで「森下先生が教わっている先生だと考えると、ちょっとざっくばらんなところがあり、普段は普通のおばさんでもいいかな、と肩の力が抜けました」と武田先生像が変化していったことを明かした。
続いて重要な初釜のシーンの撮影について「私よりも、主だったスタッフ全員が私以上に練習しているの。だからすごく捌きがいいの。進行もいいの。スタッフがあれだけお茶をやったというのは大変な収穫だろうと」と撮影を振り返ると「それはきっと画面に出るだろうと思ってます。私はただの傀儡で」と微笑み、スタッフをねぎらった。
また、主演の黒木については「思った通りの、実に柔らかくてすべてのものをスイっと受け取って自分の中で消化してスイっと出す。そして自分の肉体というものを固めない」と語ると、続けて「普段は淡泊にしておいて、役のときに変わるという、一番理想的な役者の姿じゃないかなと。黒木さんが典子をやると言った段階でこの作品は成立したなと思いました」と絶賛を寄せている。
映画『日日是好日』は10月13日より全国公開。