『西郷どん』第38話、終わりなき戦 吉之助はリーダーとして苦悩

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NHK大河ドラマ『西郷どん』、今週放送の第38話「傷だらけの維新」では、江戸城の無血開城を成し遂げた吉之助(鈴木亮平)だったが、その後も終わることのない戦に、苦しみながらも挑み続ける姿を描く。
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上野の彰義隊は一日で討伐されたものの、会津ほか東北各地の諸藩が新政府軍に抵抗を試みていた。吉之助は援軍を送り込むため、急ぎ薩摩に戻る。吉之助が次々と援兵を送る中、これまで西郷家を守ってきた弟の吉二郎(渡部豪太)が自分も戦に行きたいと申し出る。
その後、吉之助が兵をまとめ、越後に到着すると、先に戦に参加していた吉二郎が銃弾に倒れたという知らせが入る。
鈴木は「これまでは目的のある戦でしたが、もはや相手をせん滅させるための無益な戦となっていきます。吉之助にとっては、やらないといけないことだけれど、本音ではやりたくない戦いです。どんどん苦しくなっていくけれど、決して立ち止まってはいけない。部下の前では、勇壮でたけだけしいリーダーを演じなければいけない…。とても苦しい吉之助が、ここにいます」と、この回の吉之助について語っている。
先週放送の第37話「江戸無血開城」では、江戸城総攻撃を前に、吉之助は秘密裏に天璋院(北川景子)と対面。慶喜(松田翔太)と自身の命を差し出す代わりに徳川を救ってほしいと懇願する天璋院に対して、吉之助はそれを拒否。天璋院に総攻撃の日付を伝え、江戸城から逃げるように忠告するが、天璋院は「徳川の名にかけて戦う」と答える。
総攻撃の前日、吉之助は勝(遠藤憲一)と薩摩藩邸で対面。徳川は降伏、江戸城を明け渡し武装解除、慶喜は水戸で隠居、という条件を出し、必死の説得をする勝。江戸の民を救うことを第一に考えた吉之助は総攻撃を取りやめることを決意する。その後吉之助は慶喜と対面。鳥羽・伏見の戦いの際、なぜ戦わずに逃げた?と問う吉之助に慶喜は、異国から日本を守るためには自分が逃げるという選択をするしかなかった、と本意を明かした。
江戸城明け渡しの準備が進む中、天璋院から徳川家を守ってくれたことに礼を言われる吉之助。ようやく江戸無血開城が終わったと思われたが、新政府に不満を持った旧幕府方が上野に集まり「彰義隊」と名乗り、反乱を始める。それを鎮圧するため、桂小五郎(玉山鉄二)は大村益次郎(林家正蔵)に指揮を命じ、大村は新政府軍に作戦を指南する、という内容だった。
NHK大河ドラマ『西郷どん』第38話「傷だらけの維新」はNHK BSプレミアムにて10月14日18時、総合テレビにて20時放送。