豪華絢爛な衣装をMV風に紹介『くるみ割り人形と秘密の王国』特別動画

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童話『くるみ割り人形』を実写映画化したディズニーの最新作『くるみ割り人形と秘密の王国』から、主演のマッケンジー・フォイらが自身の衣装の素晴らしさを語るMV風動画が公開された。
【写真】華やかで色鮮やかな衣装に注目『くるみ割り人形と秘密の王国』フォトギャラリー
本作は、愛する母を亡くして心を閉ざしたクララ(マッケンジー)をめぐる壮大な冒険の物語。クララがクリスマス・イブの夜に“花の国”“雪の国”“お菓子の国”“第4の国”から成る“秘密の王国”に迷い込み、第4の国の反乱によって危機に瀕した王国の戦いに巻き込まれていく姿を描き出す。
公開された動画では、冒頭の「“秘密の王国”のファッション」を皮切りに、「ELEGANCE ‐優雅‐」「HONOR ‐威厳‐」「ROYALTY ‐気品‐」といったキーフレーズが次々に映し出される中、豪華でデザイン性の高い衣装を身に付けたマッケンジーらがモデルさながらのポーズを決める姿をポップなBGMに乗せて展開。
続けて劇中場面を挟みつつ、マッケンジーの「光るドレスは最高よ。見たことも着たこともない」、第4の国の統治者マザー・ジンジャー役のヘレン・ミレンの「演じるうえで楽しみなのは衣装ね」といった、衣装に対する出演者の称賛コメントをピックアップしている。
衣装を手がけているのは、日本で空前のヒットを記録した映画『マッドマックス 怒りのデスロード』などで2度のアカデミー賞受賞経験がある、衣装デザイナーのジェニー・ビーヴァン。本作はヴィクトリア朝時代を舞台としていることから、当時のパーティーやおもちゃ、おとぎ話からインスピレーションを受けるなど、彼女ならではの強いこだわりがあったという。
例えば、クララのドレスは雪や森の中で壮麗に映えるようにと、普通の紫色ではなくライラック色(透き通った紫)が施されている。また、マザー・ジンジャーと対峙するため、第4の国に乗り込もうと決意するクララの兵士の制服は、グリーンのベルベット、赤いウール、ゴールドの組紐をポイントに、ヴィクトリア朝時代のおもちゃの兵隊や当時の女性兵士の服装をリサーチして製作したそう。
さらに、お菓子の国を統治するシュガー・プラムの衣装は、ピンク、パープル、シルバー、ゴールドのメタリックのオーガンザ(透けてみえる張りのある生地)で作られているほか、”お菓子“をイメージして、パールやスパンコールを全体に散りばめたという。
ジェニーは「衣装はまさにキャストをファンタジーの世界に連れていくためのツールよ」と語っており、そのキャラクターの役柄に合ったデザインを、布や装飾物、色で表現するという。細部にまでいたる彼女の強いこだわりと、作品の美しさを大事にする想いが、作品の世界観を表現するための欠かせない要素となっている点にも注目したい。
映画『くるみ割り人形と秘密の王国』は11月30日より全国公開。