オダギリジョー長編初監督、柄本明主演×村上虹郎共演『ある船頭の話』公開

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俳優のオダギリジョーが長編初監督を務める映画『ある船頭の話』が9月に全国公開されることが決定。俳優の柄本明が主演を務め、共演に村上虹郎を迎える。
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オダギリ本人が長年温めてきたオリジナル脚本を長編映画化した本作。映画化に際し、国際色豊かなスタッフがオダギリのもとに集結した。撮影監督を映画『ブエノスアイレス』『恋する惑星』で知られるクリストファー・ドイル、衣装デザインを『乱』でアカデミー賞を受賞したワダエミ、音楽をアルメニア出身のジャズ・ピアニスト、ティグラン・ハマシアンが担当する。
物語の舞台は、橋の建設が進む山村。村と町を繋ぐため船頭を続けるトイチ(柄本明)は、村人の源三(村上虹郎)が遊びに来るとき以外は、黙々と渡し舟を漕ぐ日々を過ごしていた。川上では橋が建設中で、人々は皆、完成を心待ちにしている。そんな折、トイチの前に一人の少女が現れる。彼は少女によって人生が大きく変えられることに…。
長編映画で初めてのメガホンをとるオダギリは「人が生きる上で、便利な物が増えていくのは必然だと思います」と語ると、続けて「しかし同時に、文明の発展の陰で消え行く物も多いのではないでしょうか。便利になっていく一方で失ってしまう大切な何か」とコメント。さらに「資本主義が競争社会を生み出し、いつの間にか変わってしまった『幸せ』の定義。一人の船頭を通して見つめる『本当に人間らしい生き方とは?』美しい日本の原風景を季節と共に切り取り描きたいと思っています」と明かしている。
主演を務めるのは2008年公開の映画『石内尋常高等小学校 花は散れども』以来、11年振りとなる柄本は「オダギリジョー監督に船頭の役を頂きました。一生懸命演りました。見て頂ければ幸いです」とコメント。村上は「容赦無く移りゆく景色と時間を優美に描くオダギリさんの脚本が、どう彩られているのか。おたのしみに」と語っている。
映画『ある船頭の話』は9月全国公開。