<第42回日本アカデミー賞>『未来のミライ』が最優秀アニメーション作品賞に

第42回日本アカデミー賞授賞式が1日、都内で行われ、細田守監督の『未来のミライ』が最優秀アニメーション作品賞を受賞。同監督作品は、 『時をかける少女』『サマーウォーズ』『おおかみこどもの雨と雪』『バケモノの子』に続き、5作品連続で最優秀賞を受賞した。
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本作は、4歳の甘えん坊の男の子“くんちゃん”が、未来からやってきたセーラー服姿の女の子“ミライちゃん”と共に時空を超えて家族のルーツに出会う物語。この日は、細田監督が欠席のため、スタジオ地図の斎藤優一郎プロデューサーが登壇したが「細田監督が実際の子どもたちをモデルに発想した作品です」と語ると「僕らの何気ない日常の中にこそ、輝きや喜び、奇跡があるということをたくさんの方々と共有できたことがうれしいです」と笑顔を見せた。
くんちゃんの声を務めた上白石萌歌は「すごくびっくりしています」と感極まった表情を浮かべると「細田監督が子どものように作品を育ててきた過程を実感していたので、私の中でも大切な作品です。初めての声優体験が4歳の男の子。大きな壁がたくさんあったのですが、自分のすべてを吹き込んだ作品です」としみじみ語っていた。
中学生のミライちゃんの声に命を吹き込んだ黒木華は「細田監督と仕事をすると、いつもいろいろな世界に連れて行っていただけます。この映画を通じても、自分の未来にも思いを馳せることができました」と作品に感謝。じいじ役の役所広司も「僕は細田監督のファン。完成した作品を観てたくさん感動しました」と作品の出来に太鼓判を押していた。
<日本アカデミー賞優秀アニメーション作品賞一覧(★は最優秀賞受賞作品)>
★『未来のミライ』
『ドラゴンボール超(スーパー) ブロリー』
『ペンギン・ハイウェイ』
『名探偵コナン ゼロの執行人(しっこうにん)』
『若おかみは小学生!』