エマ・ワトソン、名声に罪悪感 セラピーを受けた過去を告白

映画『ハリー・ポッター』シリーズのハーマイオニー役を射止め、映画界に飛び込んだ女優のエマ・ワトソン。シリーズの成功で得た突然の名声に罪悪感を抱き、セラピーを受けたことを「Vogue」イギリス版で語った。
【写真】初々しいエマ・ワトソン! シリーズ第1作『ハリー・ポッターと賢者の石』フォトギャラリー
通っていた小学校で行われたオーディションを何気に受けてハーマイオニー役に抜擢されたエマ。「私は9歳だった。演劇学校でもない学校の体育館で整列した生徒の中から指名されて、初めて受けたオーディションで役を得たのよ。私に起きたことは、すごく奇妙で夢のようなことだった」と当時を振り返った。
エマは1作目が公開されると瞬く間に名声を得たと同時に、批評とあら探しの対象になり、ハーマイオニー役が自分でよかったのかと疑問を抱いたという。「セラピーを受けて、罪悪感に苛まれたわ。なぜ私なの。私よりももっとこの映画の成功で得た名声を求め、喜べる人がいるはずなのに、と悩んだ」とエマ。「散々、罪悪感に悩まされた。脚光を浴びることをもっと喜んでワクワクしていていいはずなのに、実際はとても苦労した」と語っている。
大きくなりすぎた注目や名声に押しつぶされそうになったというエマ。孤立感に襲われたそうだが、自分の中に平穏を取り戻せたのは、自分のアイデンティティを忘れなかったことだという。「私は母の娘で、父の娘。私は姉なの。私には家族がいる。私には来た場所があって根がある」と、家族とのつながりがあったことで自分が誰かを忘れずに済んだという。