小芝風花、脚本を読み「恐怖で涙が出るという経験をした」

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女優の小芝風花が19日、都内で行われた発災直後からの4日間を描くリアルタイム・ドラマ『パラレル東京』(NHK総合/12月2日から4夜連続)の会見に出席。大地震に見舞われた東京を舞台に、本作でキャスターを演じた小芝は「脚本を読み、恐怖で涙が出るという経験をした」と告白した。
【写真】真っすぐ前を見据えた凛々しい表情の小芝風花
『パラレル東京』は、首都直下地震に襲われた東京の架空のテレビ局で働くニュースチームの闘いを描き、最新の研究と内閣府の被害想定に基づき架空の東京となるパラレル東京で、その時何が起こるかをVFX映像を用いて描く。同日行われた会見には、共演の高橋克典と制作統括の井出真也氏、松岡大介氏も出席した。
今回、大地震が起きた東京で、架空のテレビ局でのキャスター役を演じた小芝は、「最初に台本をいただいた時に、本当にこれが東京で起こって、自分の身にふりかかるのかと恐怖で涙が出るという経験をしました」と回顧。
続けて、「映像を観ると、より一層恐怖心がでてきてトラウマになるんじゃないかっていうくらい」と、その恐怖の大きさを語り「どこか遠い世界のものという感じがして、家族ともちゃんと話していないことに気づいた」と明かした。
一方、ニュースチームの編集長役を務めた高橋は、「映像を見て震災の時のことが頭をよみがえりましたね」と述懐。「エンタテインメントとしても楽しめますけど、本当の意味での注意喚起でもある。どう対策したらいいのかという対策が、このドラマの中にたくさんつまっているので、日本にいる方全員にみてもらいたい」と強く呼びかけた。
また、撮影でのエピソードを聞かれた小芝は、自分の感情をどう表現したらいいか悩んだシーンで高橋が何度も打合せをしてくれたことをあげ「一緒に私の役柄のことを考えてくださって、役者としてもとても勉強させていただいた」と告白。それを受けた高橋は「小芝さんは素晴らしい役者さん。若さを感じながら強いエネルギーを感じた」と撮影を振り返った。
さらに本ドラマを通して一番怖かったことを聞かれた小芝は「全部が起こりうること。絶対に安全な場所なんてどこにもない…それが一番怖かった。いつ自分が被災者になるかもしれないというのは、肝に銘じておきたいなと思いました」と真剣な面持ちでコメントした。
ドラマ『パラレル東京』は、NHK総合にて12月2日~5日まで4夜連続で放送。