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アカデミー賞有力の“家族の物語”『フェアウェル』、日本公開決定

映画

映画『フェアウェル』ポスタービジュアル

映画『フェアウェル』ポスタービジュアル(C)2019 BIG BEACH, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.

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オークワフィナ

ツィ・マー

 オスカー常連の気鋭スタジオ「A24」の映画『THE FAREWELL』(原題)が、邦題を『フェアウェル』として2020年春に日本公開されることが決まった。

【写真】「オークワフィナ」フォトギャラリー

 本作は、「バラエティ」誌の“2019年に注目すべき監督10人”に選ばれた女性監督ルル・ワン自身の実際の“うそ”に基づく、愉快で心温まる物語。

 中国を離れ、日本や米国など海外に散った親戚一同が、末期がんを患ったおばあちゃんのため何十年ぶりかに帰郷し、顔をそろえることに。NY育ちの孫娘ビリーは、大好きなおばあちゃんが残りわずかな人生を後悔なく生きてもらえるよう、病状を伝えるべきと主張するが、中国に住む大叔母は「がんで死ぬ人は、がんではなく、恐怖に殺される」と固辞。他の親戚たちも、中国では助からない病は告げない伝統があると賛同し、ビリーと意見が分かれてしまうのだが…。

 ビリー役には、『オーシャンズ8』でスリが得意なコンスタンスを演じ、『クレイジー・リッチ!』では主人公の親友を演じたオークワフィナ。ビリーの父ハイヤン・ワン役に、『ラッシュアワー』シリーズなどにも出演しディズニー映画『Mulan』の公開を控えるツィ・マー。母親のルー・チアン役を、数々の映画やテレビシリーズに出演しているダイアナ・リンが演じる。

 全米4館で限定公開されると驚異的な大ヒットを飛ばし、公開3週目には135館で公開、館数が桁違いの大作群の中で全米10位にランクインし、最終的に全米891館まで上映館が拡大された。アカデミー賞前哨戦のひとつインディペンデント・スピリット賞にて作品賞、助演女優賞、ボニー賞の3部門にノミネート。さらにゴッサム・インディペンデント映画賞で主演女優賞を受賞したほか、作品賞・脚本賞にもノミネートされ、今年度のアカデミー賞レースを賑わす大本命作品として注目されている。

 映画『フェアウェル』は2020年春、全国公開。

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