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モトーラ世理奈、『風の電話』地元・大槌町で舞台あいさつ 設置者・佐々木氏も登壇

映画

 映画『風の電話』地元・大槌町での舞台あいさつの様子
映画『風の電話』地元・大槌町での舞台あいさつの様子(C)2020映画「風の電話」製作委員会

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 映画『風の電話』の舞台となった岩手県大槌町で本作の試写会と舞台あいさつが行われ、主演のモトーラ世理奈、諏訪敦彦監督、<風の電話>の設置者・佐々木格氏が登壇。モトーラは電話ボックスで話すラストシーンの撮影を振り返った。

【写真】モトーラ世理奈、諏訪敦彦監督、佐々木格氏が登壇『風の電話』地元・大槌町での舞台あいさつの様子

 大槌町の丘の上にある<風の電話>は、2011年にガーデンデザイナーの佐々木氏が、死別したいとこともう一度話したいという思いから、自宅の庭に白い電話ボックスを設置し、ラインのつながっていない黒電話を置いたもの。このエピソードは反響を呼び、東日本大震災以降、3万人に上る人々が<風の電話>を訪れている。

 本作は、<風の電話>をモチーフにした初の映像作品。一人の少女が広島から故郷の岩手に帰り、「風の電話」にたどり着くまでの道程を通し、傷ついた心の救済や、人々が忘れかけている大切なものをテーマに描く。

 モトーラと諏訪監督が同町を訪れたのは5月の撮影以来、約半年ぶり。

 震災によって家族を失うという難しい役どころを演じたモトーラは、「(主人公の)ハルのおかげでまた大槌町に戻ってこれた」と感謝を表明。諏訪監督は「大槌の方々に見てもらえて、やっとこの映画が完成したなと思えます」とうれしそうに語った。

 本作の感想を問われた佐々木氏は「この映画は見るだけの映画ではなく、心で感じる映画。感性や想像力を刺激し、本質を見抜く力のある映画になっている。画面越しで理解したつもりになる現代への問題提起、挑戦的な意欲作」と称賛。宮沢賢治や石川啄木を生んだ岩手県の土地柄、隣人への優しさが描かれているとも語った。

 それに対し諏訪監督は「2時間半ハルと旅することで、自分は決してひとりだと思わせない映画にしたかった。ハルが出会う公平(三浦友和)や森尾(西島秀俊)ら周囲の大人はみなやさしく、彼女に何も聞かずに『食え』とだけ言う。生きているんだから食べなさい。そういった人間のやさしさに溢れている映画になったと思う。いま、岩手だけでなく日本中が傷ついているけど、日本人はこの傷ついた少女を見守ってくれるし、寄り添ってくれるというテーマをずっと持っていた」と述べた。

 本作は、劇中で主人公が旅する順に撮影が行われ、最後に電話ボックスのシーンが撮影された。モトーラはラストシーンについて、「(ラストシーンの)10分間ノーカット、セリフは全部自分で考えた。旅の順番通り撮影していく中でずっと考えていたし、ホテルでひとり考えてもみたけどやっぱりわからないから、そこに訪れるまで言葉は決めなかった」と明かし、電話で話しかけるシーンでは「ほんとうは電話を切りたくなかった」と撮影を振り返った。

 また、佐々木氏によると、映画化の話は今まで何度かあったそうで、「こうして実現したのは監督をはじめ製作陣が<風の電話>をよく理解してくれたから。この電話の意味や役割をしっかり描いてくれたことがとても嬉しい」と語り、これまで提案のあった企画の中にはドイツの映画監督ヴェルナー・ヘルツォークがいたことなどを明かした。

 映画『風の電話』は2020年1月24日より全国公開。

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